【第一話】なぜ同じ食事で『わたしだけ』太る?【東洋医学で解説】

なぜ同じ食事で わたしだけ太るの? 【東洋医学で解説】 ダイエット

「食べてないのに太る」「昔より痩せにくくなった」──そんな声をよく聞きます。

同じ食事量でも太る人と太らない人がいるのは、体質や“気・血・水”のバランスに深く関係があります。

実は、カロリーや運動量だけでなく、体の中の巡りが滞ることで“代謝の炎”が小さくなっている人が多いのです。

こんにちは、始めまして!
私は葛飾区亀有の【心と体の痛み専門】楽陽堂鍼灸院の院長、山口ミキオです。

この記事では、東洋医学と最新の脳科学の両面から「なぜ太るのか」を紐解き、あなたが“痩せない理由”を明らかにします。

遺伝や年齢のせいにする前に、まずは「体の声」に耳を傾けてみましょう。

「太る体質は遺伝」──そう思っていませんか?

「親も太っているから仕方ない」「もともと代謝が悪い体質だから」と、諦めてしまう人は多いものです。

実際、来院するダイエット患者さんの9割は「親も太ってるから」といいます。

骨格や筋肉のつき方、ホルモン分泌の傾向などには遺伝的な要素があるのは確かです。

しかし、最新の研究では「肥満は遺伝よりも環境と脳の働きが大きく影響している」ことが分かってきました。

肥満に関する遺伝子研究(GWAS)によって多くの遺伝子座が報告されているものの、「遺伝子だけで肥満流行の加速を説明することはできない」「脳を含む中枢神経系が体重制御に重要な役割を果たしている」ことが示されています。
参考文献:The genetics of obesity: from discovery to biology(2022年)

つまり、太りやすい遺伝子を持っていても、

・何を食べるか
・いつ食べるか
・どんな気持ちで食べるか

──この3つで結果はまったく変わります。

肥満は「脳の病気」?食欲をコントロールする脳の仕組み

ハーバード大学などの研究では、肥満を「脳の報酬系の乱れ」と表現することがあります。

甘いものや脂っこい食べ物を摂ると、脳内で“幸福ホルモン”のひとつ ドーパミン が分泌され、瞬間的な強い快感を感じます。

しかし、これが続くと、脳が「もっと欲しい」と要求し、食欲を止められなくなっていく。

つまり、太る原因は“意志の弱さ”ではなく、脳の誤作動なんです。

この状態が続くと、満腹中枢が鈍くなり、「食べたはずなのに満たされない」という悪循環に陥ります。

ここで東洋医学が得意とするのが、「脳と体をつなぐ巡りの改善」。
つまり、“頭では分かっているのに止められない”という状態を、心身の気の流れを整えることでリセットしていくのです。

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東洋医学では、体質を気(エネルギー)・血(栄養)・水(体液)の3つの巡りで捉えます。
この流れがスムーズな人は代謝が高く、太りにくい。

反対に、どれかが滞ると、エネルギーの燃焼が落ちて太りやすくなります。

代表的なタイプを挙げると──

1️⃣ 脾虚タイプ(消化力が弱い)
 食べたものをうまく“エネルギー”に変換できず、脂肪として溜め込みやすい。
 → 冷たい飲み物・甘いものが原因になりやすい。

2️⃣ 肝鬱タイプ(ストレス太り)
 ストレスで気が滞り、血流が悪化。暴飲暴食や夜食がやめられない傾向。
 → 甘い物やアルコールが“心のガス抜き”代わりになっている。

3️⃣ 腎虚タイプ(代謝低下・冷え太り)
 加齢や過労、睡眠不足で「腎の陽気」が消耗。基礎代謝が落ちて燃えにくくなる。
 → 下半身太り・むくみ・冷えやすさが特徴

つまり、「食べてないのに太る」と感じる人の多くは、
体のエネルギー循環が滞っている=燃焼システムがうまく働いていないのです。

「同じ食事なのに太る」人に共通する3つの生活習慣

ここで、現代的な生活の中に潜む「太りやすくする落とし穴」を見てみましょう。

そして、最初にやってほしいたった一つの改善策をお伝えします。ぜひ、やってみてください。

① 夜遅い時間の食事

体は夜になると“消化モード”から“修復モード”に切り替わります。
22時以降の食事は脂肪を溜め込む方向に働きやすく、朝のむくみや胃もたれの原因にも。

改善策:夕食は主食を抜く

② 冷たい飲み物や甘いものの取りすぎ

東洋医学でいう「脾」を弱らせる代表格。
ヘルシーに見えても、冷たいスムージーやゼロカロリー飲料も脾を冷やし、“痰湿”を溜めます。

改善策:白湯をこまめに飲む

③ ストレスの抱え込み

気が滞ると、イライラしやすくなり体が緊張します。
「足が重たい」「肩がこる」というサインが出てたら、すでに“巡りが止まっている”状態です。

改善策:一日5分運動する
※継続的に心拍数100以上目安

多くの人が「痩せる=体重を減らす」と考えがちですが、東洋医学では順序が逆です。

「整えば、自然に痩せる」

気が流れ、血がめぐり、水が滞らなければ、代謝は勝手に上がります。
だからこそ、鍼灸や漢方では「体の燃える力」を育てることが目的なのです。

実際、鍼灸で胃腸のツボを整えたり、ストレスによる肝の滞りを緩めるだけで、
「自然と甘いものが欲しくなくなった」「寝つきが良くなってむくみが減った」
という声はよくあります。

痛みで通っていた肥満体型の患者様でも、3ヶ月で3~5kgの減量を達成している方が多くいるのです。

まとめ:太るのは「巡りと脳のバランス」が崩れているサイン

太る・痩せないという現象は、単なる数字の問題ではありません。
それは「あなたの体と心が少し疲れているよ」というサインです。

・消化が落ちている(脾の弱り)
・ストレスで滞っている(肝の乱れ)
・冷えで代謝が下がっている(腎の弱り)

──この3つのどこかに原因があります。

つまり、「太る=悪いこと」ではなく、「整えるチャンス」
遺伝や年齢のせいにせず、体と心の流れを整えることこそが、真のダイエットです。

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🌿次回予告

次回は「太る原因タイプ診断|あなたはどのタイプ?」をテーマに、
東洋医学で見る5つの“太り方タイプ”をチェックしていきます。
自分のタイプがわかれば、ダイエットはもっと楽しく、もっとラクに続けられます。

第二話『太る原因タイプ診断|あなたはどのタイプ?』(2025年10月25日AM8時公開予定)