生理痛が辛くて、仕事がままならない
せっかくのデートなのに、生理痛で楽しめない!
男性には理解できない、体験できないことの一つが生理(月経)ですが、毎月来るのに必ず苦しむなんて、最悪じゃないですか?
今回はそんなあなたに、生理の本当の姿や解消方法3選を、東洋医学の側面からお伝えしていきます。
全国に2%しかないと言われる、東洋医学専門鍼灸院:楽陽堂鍼灸院の院長、山口です。
もし、あなたがこれを読んで、本気で生理痛やPMSを解消していきたくなったら、ご連絡ください。
あなたのお役に立てるよう、全力で施術をさせていただくことを、お約束します。
初回ご予約特典案内もありますから、最後までお付き合いください。
理屈よりも解消法を知りたい方は
【生理痛の本質と解消法3選】後編
結論:生理痛は鍼灸で解消できる
結論から述べるなら、鍼灸で生理痛は解消できます。
もちろん、体の中のことなので一回で良くなるわけではありませんが、少なくとも定期的に施術を受けて3回目の生理で、生理痛がかなり減っている方が多いのが、楽陽堂鍼灸院での事実です。
元々生理痛が酷すぎてピルを飲んでいた患者様が、妊活をするためにピルをやめたらやっぱり生理痛が酷く、PMSもかなりでて旦那様に大当たり。
生理期間は険悪な仲に…、なんて方もいました。
この患者様は、鍼灸を受けつつお伝えした養生法をしっかりと守っていただいたことで、3か月後のPMSや生理痛がかなりよくなり、半年後に妊娠しました。
なぜ、10代から続いていた生理痛が、それほどの短期間でよくなったのでしょうか?
西洋医学も交えて、考察をしていこうと思います。
あなたがハマっている生理痛の【異常認識】
まずハッキリと書いておくと、日常生活がしっかりしていれば、痛みはほとんどないか、まったくないのが普通です。
「生理痛に、負けない」なんてCMがありましたが、生理痛はあるのが当たり前だと、認識させられているだけで、ないのが普通。
「いたみは止める。わたしは止めない。(バファリンHPより)」なんて、問題先送りの無責任にしか思えません。
なんでそんなことを言うのかといえば、痛みについて単純に考えてみましょう。
普通に歩いていて、痛みって感じますか?感じるなら、なにか怪我や病気をしている、ということですよね?
「ひどい捻挫してるけど、痛み止めを飲めば大丈夫。さぁ、夕日に向かって走ろうぜ!」なんて誰も言いません。
それがなぜ、生理痛は【あって当たり前】なんですか?
この視点で考えれば、高校生40人学級で20人の女子生徒の内、15名が生理痛がきつくて毎月服薬しているなんて、異常もいいところです。
これは現代社会に問題があるとしか思えません。
生理痛時に強い痛みを感じる方はまず、生理痛薬を飲みます。
これはCMなどで「痛くなったらすぐセデス」(古いですね…)なんて、薬を飲めば楽になることが印象付けられているからです。
でもちょっと考えてみてください。痛みを抑えることと、痛みがなくなることは、同じ意味でしょうか?
生理痛薬はたしかに、仕事や家事・育児を抱える女性の強い味方で、ここに異議を唱える気は毛頭ありません。
ですが、根本的な解決には、全くなっていないのも事実です。
生理痛薬は頭痛薬としても使われますよね。ほとんどの市販薬では、「頭痛・生理痛に」と謳われているのが、その証拠です。
西洋医学では生理痛は【なぜ起こるのかわかっていない】
痛みの伝達システムを単純に解説すると、この2つしかありません。
痛み伝達システム
①患部の痛みを脳に伝える
②脳からの自覚するように痛み司令がでる
この2段階プロセスによって、わたしたちは患部の痛みを痛みとして知ることができます。
頭痛・生理痛薬に代表される痛み止め薬は、このシステムのどちらかを遮断することで、痛みを自覚できないようにしているだけです。
少なくとも私は、これを治ったとは言いたくないですし、言えません。
もちろん、湿布などの痛み止め薬は抗炎症作用を持っていますから、感じなくさせることに加えて炎症を押させる仕組みもあります。
しかも結局これって、炎症がなぜ起こったのか?次に起こらないようにするためには?という、最も大事な部分が抜け落ちていると、私は思うのです。
生理痛に話を戻します。
生理痛は実は、西洋医学ではなぜ痛みがでるのかというメカニズムは、わかっていません。
月経の少し前から月経前半にかけて、子宮内膜の中ではプロスタグランジンという物質ができます。これが子宮の収縮を促し、はがれ落ちた子宮内膜を体外に押し出す役目をするのですが、このとき、子宮の収縮が強くなると、生理痛の症状として、下腹部が痛くなったり、腰がだるくなったりします。ただこれだけなら、そう深刻になるほどの強い痛みはないものです。
第一三共ヘルスケア:生理痛のメカニズム
プロスタグランジンによる子宮の収縮によって起こる、などの仮説はいくつかあるようですが、生理痛の根本的な解決には至っていません。
また、生理の時に剥がれ落ちた子宮内膜が、子宮口で詰まっているからだ、という説もあります。
いずれにせよ、メカニズムがわかっていない以上、その結果を処理する対症療法である西洋医学では、生理痛という症状を抑える、取り除くための処置はできても、根本的な解決はできないのです。
ちなみに取り除く処置の一つであるピルは、排卵自体を起こさないようにさせ、子宮内膜が育たないので、生理痛も強くなりなりません。
個人的には排卵がない代わりに、必要なホルモン分泌も少なくなるので、未来的な病気の原因になりそうな気がします。(まだピルが一般的に使用され始めて100年も経っていないので、確定的なデータはありません)
一面的には良く(生理痛がなくなる)ても、生命活動としては矛盾がでるので、どこかにムリがかかっているように思います。
これはきっと、なんでも陰陽で考える、東洋医学者の思考だからこそ、でてくる考え方なのでしょう。
東洋医学で考える痛みの仕組み
今度は東洋医学の視点から、生理痛をみていきましょう。
3000年前に理論・理屈が出来上がったとされる東洋医学の中の一分野、鍼灸の聖典【黄帝内経素問・霊枢】及び【難経】では、生理痛として特に記載はありません。
痛み全体のメカニズムは説明されており、そのメカニズムがこの2つです。
不通則痛:ふつうそくつう。気血水(きけつすい)が通らないから痛む
不栄即痛:ふえいそくつう。栄養が足りないから痛む
どちらも結果的には気血水のどれかが、不足しているから症状が出るという理屈です。
この原則を簡単に説明していきますね。
不通則痛から生理痛を考える
不通則痛は、気血水が巡らずに通らないから詰まった先が痛む、または、しびれを出すということです。
これら気血水は、全て経絡(気の通り道)を通って全身を巡っていますが、例えば、腰のどこかが冷えて、膀胱経という経絡が詰まったとします。
すると、冷えた膀胱経の先である、太ももの裏側からふくらはぎに痛みやしびれが発生することが多々あります。
これを西洋医学では、坐骨神経痛などと言ったりしますが、不通則痛の視点だと、神経が圧迫されていることが症状の原因ではなく、冷えが原因だと言えます。
生理痛に当てはめてみると、血(けつ)の溜まりどころである子宮にどんなことが起こっているのでしょうか?
①子宮に血が流れこんでいない
②子宮の中で血が巡っていない
③血自体が足りず、気が溜まっている
大雑把に分けて、この3つが不通則痛の生理痛を引き起こしていると考えていいでしょう。
勘違いしてほしくないのは、前述の通り、あくまで不通則痛は結果であって、原因ではありません。
では、一つずつ簡単に解説します。
①子宮に血が流れ込んでいない
子宮に血が流れ込んでいない場合は、気の流れが足りないか、子宮自体の成形異常が考えられます。
後者であれば、残念ながら鍼灸は不適応ですが、前者であれば気の流れが子宮に届くように呼び込む施術を行うことで、生理痛は解消できます。
流れ込んでいないのは、何かしらの理由で気の巡りが悪い状態ですから、その何かしらを改善すればいいわけです。
②子宮の中で血が巡っていない
②の場合、子宮への血の流入はあるものの、子宮内で巡る力がなくなっている状態です。
血がドロドロだったり、子宮自体が常態的に熱を持っていたり、子宮の気の力が少ない場合などが考えられます。
血のドロドロは、西洋医学と同様に食生活が一番の理由で、他にもストレスや睡眠不足などが考えられます。
③血自体が足りず、気が溜まっている
③の血自体が足りず、気が溜まっているというのは、実に東洋医学的な考え方です。
前提条件として、血は単独では流れることができず、気の力を借りて経絡に沿って全身を巡るという概念があります。
そして、子宮は血が留まる器だと考えられるのですが、約一ヶ月をかけて血が溜まっていき、満タンになると生理が起きます。
ですが、全体的に血の量が足りない場合、生命維持を優先するために子宮に入れる血が少なくなります。
でも、血はちゃんと流れているので、気だけが巡ってしまい、器である子宮に溜まります。気は熱ですから、子宮内の血の水分を飛ばしてしまい、余計な熱は痛みになります。
この熱溜まりが最も多くなるのが生理前で、熱は上に登るので過食やイライラなどのPMSとして現れます。
このタイプは、生理が始まると子宮の気が抜けるので、楽になるのが特徴です。
不栄即痛から生理痛を考える
不栄即痛は、栄養が足りないと痛むという概念ですから、栄養不足になると神経や筋肉が活動しにくくなるので、痛み・しびれなどになるよ、ということです。
食事量が少ないと、当然のように貧血になりますし、子宮だって力を失います。
食事量=栄養と考えると、少食過ぎると気血水のすべてが作られませんから、全身の不調がでて当然であり、栄養されない筋肉や神経は柔軟性や活動性を失うので、痛みを出して栄養を欲しがるようになるのです。
また、不栄即痛の場合は単純に足りないだけでなく、なにかの食材ばかりが偏ることで、体内バランスが崩れていることも指します。
例えば、甘い物ばかりを食べると、五味(酸・苦・甘・辛・鹹*)の内、甘味だけがたくさん体に入る=他の味の量が相対的に減る=栄養が足りない、となるのです。*鹹(かん):塩辛味のこと
その視点で考えると、西洋医学同様、バランスのよい食事が生理痛を良くするためにも必須ということになります。
この5つの味の中で、生理痛に直接的に関連するのが、酸と甘の2つです。
血は夜に肝に戻り、翌日のために栄養素を蓄え、心身を落ち着かせる寧静作用も補充するのですが、この夜に肝に血が戻る力を増長させるのが、酸味の収斂(しゅうれん)作用です。
妊娠すると酸味が欲しくなるのは、血を胎児に送るために酸味の収斂作用を強くしたいから、と考えられます。
甘は適度に食べれば体を温めてくれ、緊張をとってくれる、頼りになる大きなエネルギーです。
ところが、甘味は取りすぎると体を緩め過ぎてしまうと同時に、強すぎる熱にもなってしまうのです。
強すぎる熱は、気同様に水分を飛ばしてしまうのですが、これは血も同様に影響を受けてしまいます。
つまり、甘味を摂りすぎると血が水分を失うのでドロドロになり、血管の中で摩擦が増えるので余計に熱性が強くなるのです。
これは昔にはなかった、保存料や合成着色料などの化学物質にも同じことが言えます。体内で分解するのが困難=余計な熱を生むことになるからです。
そんな熱がこもった血が、子宮に入り込むということは…、生理痛の原因にしかなりませんよね。
さて、ここまでが東洋医学で考える生理痛の理屈・理論です。
後編では、鍼灸が生理痛の解消に有効であることや、自分でできる生理痛解消法をお伝えしていこうと思います。
後半はこちら⬇⬇⬇
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