ご覧いただきまして、ありがとうございます。
これをご覧になっている、ということは、あなたは不妊症を改善したいか、妊活を考えている方なのでしょう。
今回のブログでは、TVや大手情報媒体では絶対に発信されないであろうこと、を書いていきます。
なぜ、こんなことを書いていくのか?といえば、多くの日本人が考えているよりも、日本の食材はとんでもないことになっているからです。
その中でも特に、小麦に絞って今回は書いていこうと思います。
読んでもらえば、
「小麦粉ぐらいで、不妊?そんなわけないじゃん」
って、心のどこかで思っているあなたが、妊娠するためになにをすればいいか、少し考えるきっかけになると思います。
ぜひ、最後までお付き合いくださいね。


結論:小麦を食べると妊娠率は下がる
結論から言ってしまえば、小麦を食べると妊娠率はどんどん低下します。
人体・生理学的および環境因子と、鍼灸(東洋)医学的な側面から、3つずつ理由をあげ、その理由を後述していきます。
環境因子による理由は3つ
- 小麦粉は糖分そのものであること
- 日本人の腸は小麦粉食に合っていないこと
- 輸入小麦粉の残留農薬問題
鍼灸(東洋)医学による理由は3つ
- 小麦粉=糖は消化器系を弱らせる(脾虚)
- 体温を下げる(腎虚)
- 血流を阻害する(肝虚)
これらの理由から、小麦粉食が多くなればなるほど、子宮内環境が悪くなるので妊娠率が下がります。
子宮は血の集まるところの一つで、赤ちゃんは子宮内膜に血を吸わせベッドのようにして育てられます。
あなたの体温が低く、血に毒素(残留農薬など)があって、しかも糖分によってドロドロしてたら、赤ちゃんだってそんなベッドで寝たくない、ってなりますよね。
なにより、母体であるあなたの健康が損なわれては、一大イベントである出産の安産率だって下がるってものです。
そこで、ここまでに挙げた理由の説明をして行きたいと思います。
不妊症改善・妊活を食で考えるなら、まずは小麦粉から
日本の食事は安全だ。
海外に比べて、高品質で安全。
なんて言われますが、これ、ホントでしょうか?
ちょっと考えて欲しいポイントなのですが、日本はその食料の多くを輸入に頼っています。
例えば、みんなが大好きなパンやパスタ、ピザの材料である小麦粉。
小麦粉はほとんどが輸入だということは、学校の授業で習います。
実際に調べてみると、約9割(86%)は輸入されています。

そのうち、約半分はアメリカからの輸入で、続いてカナダ(総量比34%)、オーストラリア(同17%)となっています。
日本産の小麦も14%ほどありますが、なにせ金額が高い…。
これは日本の気候が小麦栽培に適していないから、ということ以外に、平地が少ないから、という面積的事情もあります。
生産量の話はさておき…。
輸入に頼っているということは、輸出国の材料管理は日本国内とは違うというのは、お分かりになるかと思います。
もちろん、輸出入用の食材は国同士の制約があるので、かなり厳しい物であるはずです。
にも拘わらずなぜ、小麦粉に気を付けて欲しいのか?を説明していこうと思います。
小麦粉をGI値の観点から考える
小麦粉は食後血糖値の上昇を示す数値であるグライセミック・インデックス(Glysemic Index)の略です。
これによれば小麦は氷砂糖を100とする基準値に対して、95(食パンの場合)と高数値です。(参考資料:アルファ30「主な食品のGI値」)
つまり、食パンを食べる≒砂糖を食べる、と言っても過言ではありません。
これに、砂糖たっぷりのジャムなどを塗りたくれば、超高糖質食事なのは火を見るよりも明らかですよね。
ジャムの話をしましたが、成分表を見ると化学薬品(保存料や酸化防止剤など)が大量に含まれていることは、ちょっと気にしたことのある方ならお分かりだと思います。
化学薬品は人体に元々存在しないか、作り出せない=処理できない成分ですから、体にとって毒です。
食物は消化されて血流に入ることを考えれば、これから子供を…と願っているあなたが、食べるに相応しい食材でしょうか?
小麦粉に含まれるグルテンの観点から考える
小麦に含まれるグルテンについて、最近はよく耳にしますね。
それではなぜグルテンが体に悪い、と言われるのでしょうか?
グルテン自体にアレルギー反応(セリアック病)が出る方もいます。
これはもちろん、体に悪い反応ですよね。
日本人だと1%弱程度だとのことですが、私(山口)は今のところ、47年間で会ったことはありません。
もっとも、何でもそうですが、アレルギー反応が表面化されていなくても、多少の反応を起こしている人は多いでしょう。
パンを食べると「なんとなく怠くなる」「便通が悪くなる」「ニキビが増える」なんて方は、極弱いアレルギー反応だと考えてもいいでしょう。
私は乳糖分解酵素がかなり少ないようで、牛乳を一本(200ml)飲むとお腹が痛くなるのですが、これと同じようなことが、あなたのお腹でも小麦粉が原因で起こっているわけですね。
さて、グルテンが問題視されているのは、小腸の粘膜が炎症を起こすから、とされています。
炎症が起こると、小腸での栄養吸収が阻害されてしまい、それによって下痢などの症状を起こします。
炎症がひどくなれば、潰瘍などになりますし、栄養不足になれば貧血などになります。
むろんのこと、貧血がひどくなれば、不妊や難治症状の改善の邪魔をすることは明白です。
小麦粉を大便の内容から考える
大便の内容物を見ると、その成分は食べ物のカスでできているという一般的に考えられているものと、ずいぶん相違があるように思います。
その内訳は、だいたい下記のようになっています。
水分 | 食べ物のカス | 腸壁 | 腸内細菌 |
76 | 8 | 8 | 8 |
意外にもほとんどが水分なんですね。
グルテンを摂ると、腸壁に炎症が起きますから、この比率は変化します。
炎症が起きると抑えようとして水分が集まって、下痢になります。
逆に、その温度によって水分が飛ばされて便秘になったりもします。
また、腸内細菌の環境(腸内フローラ)にも影響を与えますから、当然、便通などへも影響します。
腸壁にはウネウネした腸絨毛(ちょうじゅうもう)と呼ばれる部分があり、そこに引っ掛けるようにして食材から栄養を吸収していくシステムです。

腸絨毛は、化学薬品などの毒素も引っ掛け、腸壁で吸収されないようにしているのですが、腸壁が傷つく前に、腸内細菌がこれら毒素が体内に入らないよう、これらをやっつけて一緒に便になる仕組みです。
また、腸壁も皮膚同様、ターンオーバー(入れ替わり)がありますから、炎症がひどいときは切り離されることとなります。
すると、腸内細菌バランスが崩れてしまうので、今度は腸壁の防御が丸裸に近い状態になり、次に入ってきた毒素をそのまま、体に入れてしまうのです。
こうして狂わされた腸内環境の変化は、精神活動への影響を与えることが、すでに発表されており、精神科医たちの間で議論されています。(参照:腸から始める長寿生活)
マタニティブルーや妊娠うつなどの原因、と考えてもなにもおかしくないのです。
小麦粉を輸入食材として考える
日本に輸入されている小麦は、半分をアメリカから輸入されたものであることは、先ほどの輸入表からお分かりいただけることと思います。
ここで知っておかなければならないことは、
アメリカ人は、日本輸出用の小麦を絶対に食べない
ということです。
とういうか、販路にすら乗りません。(参照:「リスクのある小麦」の輸入を続ける日本の末路」)
このレポートによれば、発がん性があり、腸内細菌を殺してしまうグリホサートと呼ばれる除草剤が、日本輸出用小麦の収穫に使われている、としています。
さらに、輸出途中に腐らないよう、防カビ剤も噴霧されている、とこと。
グリホサートは日本でも使われていますが、あくまで雑草の除去用であり、人が食べることを前提の食材には(できるだけ)使用されません。
しかも、日本は遺伝子組み換え食材についてのルールが、世界的にみても相当甘い国なので、規定量ギリギリまで混入されています。
こんな食材から作られているパンやケーキが、体に良いわけないですよね?
先ほどの章で述べたとおり、グルテンが腸絨毛を削り、毒素が腸壁に入りやすくなった状態で、上記の除草剤や防カビ剤がどんどん腸内に入ってくる…。
考えただけで、恐ろしくないですか?
でも、事実なんです。
不妊症や妊活と小麦を、鍼灸的な2つの視点から考える
それでは鍼灸では、小麦をどんな風にとらえているのでしょうか?
たくさんの条件があり、全て書くと長くなりすぎるしぼやけてしまうので、麦は鍼灸では、黄色であり、甘味の属するものとみていますので、この2つに絞って説明していきます。
小麦は五色では黄色に属する
小麦に限らず、ほとんどの麦は鍼灸では黄色に属します。
過食部分の身のところを覆っている部分が黄色だからです。
収穫期の小麦畑を、金色の海、なんていう言い方をするところもあります。(ナウ〇カで、そんな場面がありましたね)
鍼灸の基礎知識の中に、五行色対表なるものがありまして、かの有名な木・火・土・金・水で当てはめる五色(ごしき:青・赤・黄・白・黒)では、黄色は土に当てはまります。
同じようにそれぞれが担当する人間の体の部分では、土は脾(ひ)と呼ばれ、胃と一緒に脾胃としてまとめられ、消化器全般のことを指します。
普段の食事は、小麦や米を食べることで精=エネルギー源へと変換しています。
小麦は五味では甘味を司る
同じように小麦を味覚=五味(ごみ)で分けると、酸・苦・甘・辛・鹹(かん・塩辛味)の中で、甘に当たります。
甘味は特徴として、エネルギー源として働く=体を温める効果があります。
また、甘味を食べると幸せな気持ちになって、なんだか心が緩んでいくように感じると思いますが、甘味の効果で体も緩ませるからです。
ですから、緊張状態やストレスの多い方は心身が緩むので、甘味を欲しがる方が多いのです。
小麦は鍼灸では脾胃(消化器系)を弱める
上記二つが、小麦における鍼灸の代表的な部分です。
ここまでなら「エネルギー源になるし、ストレス解消になるんだからいいじゃない」と、思いますよね。
でも、ここに罠があるのです。
鍼灸は、どこまでいっても陰陽バランスが大切です。
何が言いたいかというと、黄色の食べ物が多いことは、全体のバランスを狂わせるのです。
五味で言えば甘味=糖分だと、先ほど述べたばかりですが、GI値のところで説明したのと同様でいわば小麦は糖分の塊である、ともいえるのです。
ちなみに、米も稲穂は黄色なので、鍼灸の分類では小麦と同様です。
現在は米と小麦が主食なんて言われてますが、これらをお腹一杯食べれるようになったのは、一体いつからでしょうか?
米がいつもだれでも、十分に食べられるようなったのは、戦後少ししてからです。
それまでは米は贅沢品の一つでしたから、そうそう毎日白米をお腹一杯食べられることは、ありませんでした。
どんどん便利になり、体力の消耗が少ない現代人が、戦前、戦後の方々よりも多くのエネルギー源が必要だとは思えません。
その視点から考えれば現代人の食事は、人間本来の必要な食事バランスが崩れている、と言えるわけです。
さて、糖分を摂りすぎるとどうなるでしょうか?
太りますよね。最悪、糖尿病になります。これはみんな知っていることです。
だけど、主食を食べる=砂糖と食べる、とう感覚の方は、あなたも含めてものすごく少ないでしょう。
でもこれは、あなたが悪いわけではありません。そういう戦後教育をされてきているからです。
小麦は土で、中央を示す
前章であげた2つの要因を、今度は別の視点でみてみます。
黄色で甘味である小麦粉は、脾胃(消化器系)に影響を及ぼしますが、脾胃は先ほどの五行で考えると、土に属します。
土は五行の位置感では、真ん中・中央に位置します。
方角で言えば東西南北の中心に位置しており、そのすべてに影響を与えることができます。

図にするとこんな感じですが、他の方角が隣り合ったところにしか影響できない(例:西だと南と北)のに対し、中央はどこにでも影響を与えられるのです。
食事をしないと、どこかの臓腑が失調して死んでしまうのも、この図をみれば明らかですよね。
先ほどの甘味で出てきた、甘味は緩ませる効果は、他の臓腑との関係性も緩ませる=弱体化させるので、不調が全身に及んでしまうこととなるのです。
もちろんこれは、食べすぎればというお話。適度に食べることは、心身の状態維持には不可欠です。
ですが、食べ過ぎれば消化が悪くなしますし、バランスの悪い食事だと、体調不良になることは、あなたも体験したことがあるでしょう。
酸・苦・甘・辛・鹹にもそれぞれ担当する臓腑がありますが、これらがきちんと働いていれば、病気にならないとされています。
この観点から見ても、小麦など主食を食べすぎるのは良くないことがわかります。
まとめ
いかがでしょうか?
小麦粉食がこれから妊娠を目指すあなたにとって、害が大きな食材であることが少しわかっていただけたでしょうか?
戦後の急速な文明の発展で、世の中は便利になりました。
便利になった分、運動不足になっている現代人は、主食と呼ばれるエネルギー源である糖分の摂取過多状態…。
こんな時代は人類誕生以降、史上初めての時代です。
この影響で病気が増えている一面は、決して見逃せませんし、それ故に対応策も考えられます。
私からあなたに食に関して普段できるアドバイスをするなら
- 小麦粉食を控え、肉や野菜でタンパク質やミネラルなどを増やしましょう。
- 化学薬品の少ない物、ない物を食べましょう。
普段の生活から、エレベーターやエスカレーターを少なくするだけで、かなり体質が変わります。
化学薬品はほとんど物が百害あって一利なしですから、できるだけ摂らないように、成分表示を見る癖を付けましょう。
特にコンビニの食材は水とノンフレーバー炭酸水を除いて、PH調整剤などほぼ化学薬品が含まれます。
なかなかそれでも体質改善ができない方は、それ以外の理由があるのだろうと思います。
糖質以外の不妊の理由を知って、よりよく簡単に体質改善したい方は、当院にご相談ください。
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