マイナス20歳でいられる方法

自律神経

 年は若い方がいい、って誰もが思うはずです。
 でも、私は30代の頃より、50代になった今の方が心も体もハッピーで元気。若い頃抱えていた悩みは消え、体はますます健康、どころか、ますます元気になっていきます。
 …と言ったら、みなさんは信じてくれますか?

 こんばんわ。
 おなじみ、東京亀有楽陽堂鍼灸院。そこで美容と健康部門のセラピストをしています、紫檀(したん)です。(私のプロフィールはこちら

 夫である院長から、

「”あんなに酷かった”私が、どんどん元気になっていく経験を話したら、みなさんのお役に立つんじゃないか」

と話をうけ、私の半生がみなさまのお役に立つなら、と思い、経験談を話させていただこうと思いました。

 ”あんなに酷かった”というのは、謎の(今思えばあきらかにストレス過多)体調不良で、月の半分近く寝込んで、楽しいことはなにもなく、子どもの相手もできず、夫とは不仲でいつ離婚しようかと考える日々。それどころか、実際に行動には至りませんでしたが、こんな人生なんの意味があるんだろう、消えてしまえばいいんじゃないか、なんて本気で思っていました。
 それが、その頃の私。

 だけど今は、週6で7~8時間看護師で働きながら、心と体の健康と美容をみなさまに届けるための活動をし、夫や子どもたちと仲良く楽しく過ごしています。
 そんな今の私は元気だし幸せです。体力だって、30代(下手すると20代)の時よりありますよ。

 そうなれたのは、『知ることができた』から。(もちろん、夫の鍼灸の助けもあります。(笑))
 
 どうやってそうなれたのか、お話ししていきたいと思います。

ある日

「ぐぎぎ…頭痛いよぉ~…気持ち悪いぃぃ…」

 その日、アヤは今月に入って二回目の目の奥の刺すような痛みを伴う激しい頭痛と、起き上がることもできない虚脱感、吐き気、時には実際にトイレに駆け込んで嘔吐を繰り返して、布団の中でのたうち回っていました。

 天気のいい平日。
 もちろん仕事の日でしたが、この体調ではとても仕事なんてできないと判断して、アヤは仕方なく職場に欠勤の連絡をしました。
 本当は布団に横になっていてもつらいのに、なんとか携帯電話で職場に電話を入れました。
 職場には、はいわかりました、おだいじに。と承諾されましたが、アヤの頭の片隅には、モヤモヤとした不安がうずまきます。

 もしかしたら「またか…」と思われているんじゃないか、忙しいのに欠勤なんて、職場の人にもすごく迷惑がかかるし、でも仕事できるような状態じゃないし…。
 それに、これでまたお給料が減ってしまう…。

 それだけではありません。

 「またか…」
 「私はただ寝てるだけの、稼げない、役に立たない、鬱陶しい病人なんだ」


 という自分を責める気持ち。
 そう思ったところで、もちろん状態がよくなるわけでもなく、起き上がれるわけでもありません。

 子ども達は、「大丈夫?」と時々のぞきにきたり、頼みごと(家事の一部など)をやってくれ、夫は「体調悪い時はお互い様だから」と、自分はほとんど体調が悪くならない人なのにも関わらず、家事をやってくれました。

 偏頭痛というのは本当に頭をアイスピックで突かれるか、ハンマーで頭を殴られるような衝撃的な痛みがあります。それが私の場合は2~3日は続きました。と同時に、水も飲めないくらいの吐き気。それと、寝返りするのもつらい倦怠感。

 それが2~3日続いて、やっと3日目の後半くらいに、なんとか水分とプリンか納豆巻きかリンゴが食べられるようになります。
 この体調不良の期間中は、「食べられそう」と思うものが、限定されてしまいます。アヤの場合は、プリンか海苔巻きかリンゴです。

 こんな状態が月に2~3回。
 ざっと計算すると、月の半分近く寝込んでいることになります。 

元気になりたい人に必要な知識を

 私の最悪のころの状態を、第三者視点で書いてみました。(文章内の「アヤ」は私のニックネームです。)
 こんな私でしたが現在の状態はというと、看護師として、週5~6日、1日7~8時間働くことができています。偏頭痛をはじめとした体調不良は、今でもたまーになることはありますが回復が早くなり、頻度は1/3以下に減っています。
 以前ほどの症状の重さもありません。

 また、以前は体調不良になった時は自分のことを責めまくりましたが、今ではそうなってしまった時は「ゾンビ期」と呼んで潔く寝込み、それほど落ち込みません。
 
 そして、もっとも変わったことは、これからさらに私の心と体はどんどん良くなっていく、と思えること。

 体調不良が長年続いていたからこそわかりますが、体調が悪い時は、体調が悪いこと自体もつらいですが、それ以上に自分の情けなさやこれからも体調不調が続くんじゃないか、と不安と絶望感を持つことも、とてもつらいことです。

 今改めて振り返ると、本当に最悪だったし、今よりもずっと若くて活動できるはずのエネルギーを、もったいないことをしたな…という残念な思いもあります。慢性的になったのは、30代前半くらいからでしたから。
 この経験を通して気づいたことは、イキイキとした幸せな充実した一日を過ごすために必要なのは、高価な薬でも、希少な食材でも、最先端の技術でもなく、そのための知識だ、ということです。

 ここまでくるのにだいぶ時間はかかりましたし、色々なことをやりました。

 もちろん、楽陽堂鍼灸院の院長である主人のおかげもあります。

 でも、それだけではありません。
 院長の施術を受けている方は聞く機会があると思いますが、鍼灸は「良い方向に向かう手助け、きっかけ」であって、それさえやっていれば健康になれるわけはありません。病院で受ける治療や薬も同じです。
 
 私が人生の時間を費やして、寄り道しながら探しだした獣道のような健康になる道を、みなさまにお話しすることで、みなさまが健康になるヒントやきっかけにしていただけると嬉しいな、と思います。

あなたはストレスを甘くみている

 ”あなたは”などと偉そうに書きましたが、本当に言いたい相手は、あの頃の私です(笑)。

 今の私が、あのころの私に一番言いたい言葉。

「あなたはストレスを甘くみている!」

 私が慢性的な体調不良になってしまった原因の一番は、ズバリ、”ストレス”だったからです。

<次回 ストレス・ストレス・ストレス>


 ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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