「ずっと頼ってきた眠剤を、
使わない生活に戻りたいんです。」
その女性は開口一番、
鍼灸師である私にこう言いました。
「3.11を岩手で被災して以来、全てのことが面白くなくなり、不安と恐怖が夜になるとムクムクと心を支配して、眠れない日が増えていきました。
最近では仕事もできない日が増えて、生活全般に支障がでるようになったんです。」
これはそんな眠れない日々を過ごし、徐々に強く、増えていく眠剤の恐怖から逃れようと努力して克服した、47歳のS様の実話です。
亀有にある心と体の痛み専門、楽陽堂鍼灸院の山口です。
あなたはきっと、S様と同じように眠剤がなくては眠れないか、その域に近づいていて不安な日々を過ごしていることでしょう。
でも大丈夫。これを読んでいるなら、きっと、楽陽堂鍼灸院があなたの希望の光りになれるはずです。
なぜならS様は、しっかりと鍼灸治療を受けたことで、今ではフルタイムの正社員で、楽しい毎日過ごせているからです。
だからあなたも絶対に大丈夫。
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S様の来院時の状態
楽陽堂鍼灸院に睡眠障害でいらしたS様(女性・47歳)は、ここ数年、睡眠がうまく取れずに日常生活に支障がでていました。
きっかけは3.11、いわゆる東日本大震災を岩手県で被災したことでした。厳しいことに、なんと阪神淡路大震災の経験者でもあります。
2つの大震災は、彼女の心に大きなストレスを残すことになりました。
岩手での被災後、現地が落ち着いてからのこと。仕事がなくなり、現地にいても心が落ち着かないことから、東京へと出てきて就職しました。
ですが、慣れない環境や3.11のストレスからか、どんどん眠る時間が少なくなり、心療内科を受診し、心因性の不眠症と診断され、眠剤の服薬が始まりまったのです。
最初の数年間は、極々軽いもので6時間程度眠れたそうですが、徐々に効果が短くなってきて、医師に伝えると段々と強いものになっていき、自分が自分でなくなる感覚も増えたと言います。
強い薬の影響で、出社時間にまだもうろう状態なこともあり、運転業務もあったので、時には急に仕事を休んだりしなくてはいけず、来院されるまでの最後の一年は不定期に働いていました。
「このままでは日常生活に戻れない」と思ったS様は、眠剤断ちを決断し、東洋医学を試してみようと、楽陽堂鍼灸院にいらっしゃったのです。
東洋医学で考える症状のメカニズム
不眠症を東洋医学で考える時、絶対に外せないのが肝(肝の蔵)の虚実です。
肝は、疏泄という血流全体の補助や、五情(怒・喜・思・憂・驚)と呼ばれる感情においては怒を担当しています。
そして、肝の機能は昇発と呼ばれる作用を持ちます。
昇発:肝の機能です。春に若芽が伸びるように体の上部や外に向かう肝の働きです。肺の粛降に対して上へあげることをいいます。気を昇発するというように使用します。
ハル薬局:昇発より
怒りの感情はイライラも含むので、ストレスと言っていいでしょう。ストレスが溜まると、イライラして、ちょっとしたことでドカン!と怒り出した体験は、だれしも一度くらいあるものです。
この怒りというのは、肝の機能を亢進するので、昇発の力で気血を上へと持ち上げます。
肝の機能として重要なもう一つの機能が蔵血作用で、これは夜に血を肝に蓄えて栄養します。
血がここで栄養されることで、全身に精と呼ばれるエネルギーを配ることができ、これによって正しい感情の働きができるようになるのです。この作用を寧静作用と呼びます。
この蔵血作用がストレスによって弱くなり、夜に肝に戻れないことで、全身の寧静作用が働かずに夜も活動状態になってしまうことが、不眠症の東洋医学的なメカニズムの一つです。
もう少し詳しく知りたい方は
こちらのブログを御覧ください。
【肝臓が教える眠りのヒミツ】
40代女性のための春をぐっすり眠る方法
S様への鍼灸治療の効果と結果
さてでは、実際にS様の相談を受け、カウンセリングと施術を行った結果は、どうだったのでしょうか?
結果から言えば、S様への鍼灸治療効果はてきめんで、3ヶ月後には睡眠剤の使用は、週に半分以下でよくなったのです。
施術工程としては、一ヶ月集中プランに入会いただき、最初の二週間は週に二回、その後の二週間は週一回通っていただきました。
最初の一週間目では「灰色の水様便が2回続けて大量に出た」と、驚いて不安になったこともありましたが、その後の回復ぶりをみると、体内の毒素を排出したのだと考えられます。
その便通のあと、眠剤を飲んで5時間眠れれば良い方だったものが、眠剤がなくても眠気が来る日があり、半錠も飲めば朝まで眠れる日も出てきたからです。
3ヶ月たった頃には、眠剤は週の半分程度は飲まずに過ごせており、ぐっすり眠った感がある日もでてきたので、本格的な治療はここで終了としました。
半年たった今では、職場にもほとんど支障なく通えるようになり、月に一度のメンテナンスにいらしています。もちろん、薬はほとんど飲まなくてよいとのことです。
S様はかなりの好例ですが、月に2度の通院を半年繰り返した結果、徐々に睡眠剤なしで朝まで眠れる様になった患者様は、多くいらっしゃいます。
※服薬は医師と相談の上、ご自身の判断で行ってください。楽陽堂鍼灸院では服薬指導は一切、行いません。
鍼灸治療のススメ
いかがでしたでしょうか?
S様は鍼灸を受けつつ、楽陽堂鍼灸院で提案した生活習慣を取り入れつつ、良くなろうと様々な努力をしていました。
特に、最初の一ヶ月は、薬でダルい体を引きずってでもしっかりと受鍼し、徹底的な食事改善と運動を行いました。
その結果が早期改善に繋がりましたし、あなたもきちんと通えば、薬を減らしたり必要のない身体を手に入れられる可能性は、確実に上がります。
そのためにも、東洋医学の力を借りて、バランスが乱れきってしまった自律神経を整えることのできる、楽陽堂鍼灸院の鍼灸を試してみることをオススメします。
困っているなら、なるべく早く、現状から脱出しませんか?薬に頼った生活という負のループは、いつかより大きな病気へと、あなたを誘うでしょう。
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お会いできるのを楽しみにしています。
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