ストレスはあって当たり前、だと思っていました。
だって、私はバカで、ダメ人間で、自分が嫌いで、人が苦手で、お金がなくて、仕事も家事もしなくちゃいけなくて、なんの取り柄もなくて、それでも我慢して生きなくてはいけないから。
ここまではっきり言葉にできていたわけではありませんが、心の底にはそういう思いがずっとあったのだとわかります。
こんにちわ。おなじみ、東京亀有楽陽堂鍼灸院。そこで美容と健康部門のセラピストをしています、紫檀(したん)です。(私のプロフィールはこちら)
私の経験談を話すことで、みなさんの役に立てば、というお話、2話目です。
初回のお話しはこちらです。
ストレスリストを作ってみた
子ども頃から様々なストレスを抱えていましたが、それを見て見ぬふりをして、きちんと向き合わず、溜め込むだけ溜め込んでいました。
以前の体調の悪さはその結果だと、今はわかります。
が、そうなってしまった原因は、ストレスのことをよく知らず、そんなに影響があるものだと思いもよらなかったことです。
ここで、恥ずかしながら、私がその頃抱えていたストレスを披露したいと思います。
毒親ストレス
子どもの頃から抱えていたストレスの一つです。
『毒親』と言い切ってしまうと驚かれるかもしれませんが、決して身体的虐待があったり、警察に捕まってしまうような酷い待遇があったわけではありません。
しかし、「子どもが人生を諦めてしまうような思考を育てる接し方」をされたのは確実です。
最近では、子どもの目の前で、両親が常にいがみあっていたり、心が安定しない環境に置いておくことを、『精神的虐待』と呼ばれることがあることをご存じでしょうか?
両親が、子どもに悪意があってやったわけではない、としても、です。
そんな環境で育ったため、子どもの頃から気づかないストレスがずっと積もっていた状態でした。
「親に育ててもらっておいて、恩知らずな」
と思う方もいるかもしれません。
それでも、両親が悪気はなかったけどしていたことは、私が健全な成長ができなかった要因になっていたことは事実です。
ただ、今は恨んではいるわけではなく、感謝もしています。両親ともそれなりに電話で話をしたり、荷物を送ってもらったする関係です。
HSPストレス
もう一つ、私の中でストレスを抱える大きな原因の一つとなったのは、HSPという性格の特徴が強く影響しています。
HSPというのは病気の名前ではなく、性格の特徴の名前です。
精神的、身体的に敏感で刺激を受けやすいタイプ、ということです。
私は部分的にとても敏感で(特に、嗅覚と聴覚と触覚)、好きなものはとても心地よく感じますが、逆に好きじゃないものに対しては、とてもストレスに感じてしまいます。
聴覚が敏感なので、大きな音、声質に対して不快に感じることがとても多く、だからこそ普段の両親の怒鳴り声やヒステリックな声には、普通の人は気にならないことでも、私にはストレスに感じてしまうことがあります。
また、触覚、というと、直接肌に触れる感覚のように思われるかもしれませんが、空気や”状態”も感じることがあります。ですから、人の感情を強く感じることもあるのです。(現代科学では、”感情が湧いた時”も、人の体から物理的な物質が放出されていると言われています。)特に、ネガティブな状態は敏感に感じて、とても疲れてしまいます。
モラハラ夫ストレス
これは、本人(院長)にちゃんとお断りをして掲載しています。
また、これは昔の話で、現在ではそれを乗り越えて、良き夫であることは明言しておきます。人はいくつからでも変われるんだ、とわかった貴重な体験です。
若いころの夫は暴力こそ振るいませんでしたが、人を見下したり、思い通りにならないと怒鳴ったり、人の時間や都合や体のことを無視したり、自分の思い通りに人をコントロールしようとしたり、という、残念ながらモラハラな人でした。
私は結婚してからそれに気づきましたが、『子どもがいるから、お金がないから離婚できない』と思い、あきらめていたのです。
価値観ストレス
「~をやらなければならない」「我慢しなければいけない」「私はダメな人間だ」「お金は使ってはいけない」「苦しんでがんばらなければいけない」などの、とてもストレスを感じる価値観を持っていました。
生活習慣ストレス
子どもの頃は、親に独善的な生活習慣を強いられ、そこから逃げ出したくて結婚し、それから自由になったのは、生活習慣くらいでした。
好きな時間に起きて、好きな時間に寝る、好きなスケジュールで動く、というところに、すごい自由を感じました(笑)。
が、そのかわり、深夜0時頃食べ、深夜2時に寝て、朝は7時くらいに起き、もちろん眠いので昼間に2~3時間寝る。といった無茶苦茶な生活リズム。それを20年くらいやっていました。
運動は元々はそんなに嫌いではありませんでしたが、運動習慣、と呼べるものはなく、毎日数時間睡眠の上に妊娠出産を3回して、すっかり運動はしなくなってしまいました。
さらに、食べるものも若いころは無頓着で、親元にいたころもこれまた親の独善的な偏った食事をしていましたが、親元を離れてからはそこから解放された反動で、好きなものを好きなだけ好きな時に食べる、ということをしていました。
これは、精神的にはストレスがないように見えますが、身体には大きくストレスです。
また別の機会にご説明しますが(院長の施術を受けていらっしゃる方は、よくく耳にする話かもしれませんね。)、心と体は一心同体。体のストレスは心にもストレスになるのです。
そのため、この悪い生活習慣もまた、大きなストレスの一つだったと、今はわかります。
ストレスとは
今思うと、これは心や体調を崩してもしょうがない、と思うくらいのストレスの量ですよね。でも、当時の私は、まったくそんなことは思いもよりませんでした。
親のせい、お金がないせい、結婚したせい、夫のせい、社会のせい、と思っていたのです。
そもそも、私の若いころは社会的にも『ストレス』という言葉がそれほど浸透しておらず、心や体がしんどいことは、気合で乗り切るもの、でした。
「24時間戦えますか」
というフレーズが大流行した時代。
しかし、それは日本人がストレスに対して無知だったことの証でもあります。
ストレスは放置していいものでも、気合で乗り切る類のものでもありません。
それについて、様々な面から、少しご説明したいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
次回は、ストレスの解説や、それぞれのストレスをどのように軽減していったのか、経験を合わせながらお話ししたいと思います。
<次回 ストレスを減らす考え方>
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