”病は気から”の本当の意味

自律神経

 病は気から、って言いますが「病気は気のせい」という意味だと思っていました。
 人と話をしていても、だいたい皆さんこういう意味で使っているような印象です。
 しかし『ネガティブな気持ちが病気を作る』ことが、解明され始めているのをご存じですか?

 こんにちわ。おなじみ、東京亀有楽陽堂鍼灸院。そこで美容と健康部門のセラピストをしています、紫檀(したん)です。(私のプロフィールはこちら
 私の経験談を話すことで、みなさんの役に立てば、というお話、8話目です。

 これまでのお話しはこちら
 第1話
 第2話
 第3話
 第4話
 第5話
 第6話
 第7話

ストレスが体に与えるダメージ

 ストレスを感じた時、みなさんはどのような体の異変を感じるでしょうか?
 喉の奥がつかえるような感じがしたり、頭が重くなったり、胸に石が詰まったような感じだったり、お腹が痛くなったり、心臓がどきどきしたり、しませんか?
 一般的には、以上のような身体的な感覚があるときに、ストレスを感じてるな、と自覚しやすいですよね。

 しかし。ストレスによって出現する症状って、実はもっと多いのです。
 例をあげれば、

疲れ目、めまい、肩こり、首こり、腰痛、生理不順、生理痛、皮膚のかゆみ…。

 この症状をみて、「え?こんなことも、ストレスでおこるの!?」と思いませんか?

 私はとても驚きました。
 思い出してみれば、私は子どもの頃からずっと肩こりでした。
 母親より肩がこってバキバキで、首と肩の間の筋肉が盛り上がって、逆にマッチョに見える、くらいのひどい肩こりでした。
 よく母親に肩をもんでもらっていました…(笑)。

 ともかく、この症状をもう一度よく見てみてください。

疲れ目めまい肩こり、首こり、腰痛、生理不順生理痛、皮膚のかゆみ…。

 この、赤いマーカーを引いた部分の症状。
 何か共通点がありそうじゃないでしょうか?

 そう、「血液の循環が悪そう」ですよね?

 そして、青いマーカーを引いた部分の症状。
 こちらは、一見共通点はなさそうですが、「うまく体内の働きがコントロールできていない時」に出やすい症状です。

 ということは・・・。

 血液循環、体内の働きのコントロール。

 これらの調整がうまくいってない。ということです。
 血液循環や、体内の働きのコントロールは何がやっているか、ご存じでしょうか?

 それは、自律神経。

自律神経は、脳の中の視床下部、というところでコントロールされている神経です。
人間が自分の意志でコントロールできない部分を担当している神経群の総称です。

 自律神経が、内臓や細胞の働きや全体の調整を行っていて、それがうまく調和がとれていることで、私たちは心も体も健康でいられます。

 心も?

 と思われるかもしれません。
 しかし、最近の研究では、心の動きも脳内細胞の脳内物質のやりとりであることがわかっています。
 そういうことから、私たちが腕を動かしたり話したりするのとは違う、無意識にやっていることは全て自律神経が行っています。

 ストレスは自律神経を乱すので、自律神経が司っていること全てに何かしらの不調をもたらします。
 ということは、ストレスは万病のもと、というのがよくわかっていただけると思います。

 そして、ストレスを感じるのはどこでしょうか?
 もちろん、肉体的ストレスというのもありますが、「気持ち」でもストレスを感じますよね。

 ですから、「病は気から」ということです。

不調を減らす作戦その①

 以上のことを学んだ私は、はじめに

メンタルを強くしたい!

と考えました。
 私がストレスに弱いのは、メンタルが弱いからだ、と考えたのです。
 ネガティブ思考なのも、傷つきやすいいわゆる「HSP」なのも、

自分が弱いからだ。

 と思っていました。
 
 山口院長の鍼治療を時々受けて物理的に自律神経を整えながら、本やネットで情報収集をしまくりました。
 そこで知ったのは、

 生活習慣と運動で、メンタルを鍛えることができる。

 ということです。
 根本的な考え方として、「ダメージをしっかり回復させる」「脳に余計なダメージを与えない」ことが、メンタルを鍛える第一歩。
 筋肉も同じですが、疲れ切った体で筋トレしたところで、強くはならないですよね。
 それと同じです。
 脳を回復させるためには?
 食事と運動、そして睡眠。
 食事や運動は、それなりに気を付けてはいましたが、睡眠。

 「どれだけ食事や運動やサプリ等を摂ったところで、睡眠による回復にはかなわない」
 という話に、ハッとしました。
 ちゃんと考えればそうなんです。
 たとえ、ダメージ受けた分を丸々栄養で摂取したところで、睡眠に替えることはできないんです。
 私は40歳過ぎても、まだまだ「できるだけ睡眠時間を減らそう」としていたんです。

 だって、やりたいことをできるだけたくさんやりたいからです…。

 とはいえ、それでメンタルが回復しないどころかダメージを受けて弱くなるなら、仕方ありません。

 いやいや、休憩とればいいのでは…?

 と、無駄に足掻いて調べてまわりましたが、やっぱりそんなものはなさそうです。

 休憩と睡眠も、またその役割が違います。

 休憩は、脳の休憩時間。睡眠は、脳のメンテナンスの時間。
 部屋でいうと、不在の時の静けさと、大掃除している時の違い、みたいなイメージです。
 静かなだけでは、ごちゃごちゃの部屋、片付かないですよね。

 また、社会で大きな成果を上げている人=メンタル強い人は、ほとんどの人がきちんと睡眠をとっている、ということも知りました。
 ちなみに睡眠が少なくても大丈夫な人は、人口の約数パーセントだそうで。

 そういえば、すごい結果を出している人でも、明らかに睡眠時間少ない人は、精神的な問題があったり、それでせっかくの経歴を終わりにしていまう人も多いよな、と気づきました。
 すごい成果を出すには、やはりたくさんの行動が必要で、そのためには脳が万全な必要がありますからね。

 寝るか…。

 6~7時間に睡眠を増やすことで、間違いなく心に余裕がでるようになりました。
 考えもまとまりやすくなったり、記憶力もよくなりました。

 当たり前なんですけどね。

 これから先は、私がどんどん回復していった知識と経験をお届けしていきます。

第9話:運動不足がネガティブ思考を作る


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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