ストレスの陰陽側面 – 体と心への影響、東洋医学の視点から

ストレスブログ表紙 東洋医学

最近、ストレスが多くて肩こりや腰痛、頭痛が続いて嫌になっちゃうな~
上司の言動にいちいちイライラさせられて、ストレスだらけだわ…

 こんなストレスだらけの毎日を過ごしていませんか?

 そうはいっても日常生活で避けられないのがストレス。

 だからと言って放置しておくと、気づいたら心身に甚大な影響を及んでしまいます。

 こんにちは!地元・葛飾を日本で一番健康寿命の長い地域にしたい、楽陽堂鍼灸院の山口です。

 このブログでは、西洋医学的視点の代表である【ハンスセリエのストレス学説】から出発し、ストレスが及ぼす体への悪影響、心への悪影響、そして東洋医学の視点からストレスを捉え直していこうと思います。

 また、世の中なんでも陰陽バランスが大切

 よりよい日常を手に入れてもらえたら、と思いますので、ストレスの悪い側面だけではなく、良い側面にも焦点を当てて行きますね!

 最後までよろしく、お付き合いください!

結論:ストレスは悪いこと…ばかりじゃない!

 イメージが言葉が独り歩きして、今ではすっかり悪者扱いなのがストレスです。

 ところがどっこい(古っ!!)、ストレスは悪いことばかりではないんです。

 東洋医学の基礎概念である陰陽がそれを教えてくれていて、図を陰陽太極図といいますが、世の中の原理原則として、必ず良いことと悪いことの両面があり、同量になるということを示しています。

 そもそもストレスとは

外部からの刺激などによって体の内部に生じる反応のこと。その原因となる外的刺激(ストレッサー)とそれに対する私たちの心身の反応(ストレス反応)とを合わせてストレスと呼ばれることもある。

厚生労働省:ストレスとは

ということで、刺激による内的・外的反応のことをいいます。

 ストレスの悪い点は心身活動の萎縮など様々あり、どうしても人は、悪いもの・ないものに視点・思考が行きがちですから、ストレスという言葉の悪い意味が広まってしまったのは仕方ありません。

 ですが、ストレスとは視点を変えてみる、現実と理想のギャップとなりますから、良いも悪いも捉え方次第、とも言えます。

 例えばストレスの良い点は、「夢」「目標」などですが、これってあった方が良いストレスですよね?

 夢や目標、挑戦などの良いストレスは、当然のながら心身の肯定的な反応がでて、個体が成長し、新しい経験を通じて克服感を得ることがでます。

 今が苦しくて仕方なくてこのブログを読んでいるあなたは、まずはストレスには【良いストレス】という側面がある、ということを覚えておいて欲しいのです。

 それではストレスをもう少し、西洋・東洋の両医学の側面から見ていこうと思います。

ハンス・セリエのストレス学説

 西洋医学のストレスといえば、ハンス・セリエ先生のストレス学説がその基礎になっています。

ストレス学説を提唱したセリエは,ストレッサーによる反応について,ストレスを受けてからの時間経過とストレス適応状態によって『警告反応期』『抵抗期』『疲憊期』の3つの時期に分けた.このような反応を汎適応症候群(GAS:general adaptation syndrome)と呼ぶ.

日本産婦人科学会:ストレス反応

 このように、様々なストレスにより、主に悪い点にスポットを当てて書かれています。

 詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。

単純に端折って説明すると、ストレッサーと呼ばれる要因があなたに影響すると、

①嫌な感情が湧く(イライラや緊張など)
②抵抗する(無視、暴力的な言動など)
③疲れて抵抗する気もなくなる(無気力、うつなど)

と、3段階で心身が変化していく様子と言っていいでしょう。

 では今度は、日常的にストレスにさらされた状態だと、どんな悪影響があるか見て行きます。

ストレスが及ぼす心身への悪影響

 ストレスによる影響は、そんなに想像外ではないと思います。

 ストレス社会である現代を生きていれば、誰にだって嫌な気持ちで仕事や学校に行った記憶くらいあるでしょうから。

 それでは気を取り直してまずは、体へどんな悪影響があるのか?大きなものを3つ抜粋してみました。

ストレスが及ぼす体への悪影響

  1. 免疫機能の低下
    持続的なストレスは免疫機能を低下させ、感染症への抵抗力を弱めます。
  2. 心血管系の影響
    ストレスは血圧を上昇させ、動脈硬化や心臓病のリスクを高める可能性があります。
  3. 消化器系の不調
    ストレスは胃酸分泌を増加させ、胃腸の不調や消化器系の問題を引き起こすことがあります。

 どれも強いストレスにさらされたことのある人なら、思い当たることばかりですね。

 続いて、心への悪影響も3つ、抜粋していきます。

ストレスが及ぼす心への悪影響

  1. 精神的な不調
    ストレスは不安やうつ病の発症リスクを高め、心の健康に悪影響を与えます。
  2. 睡眠障害
    ストレスは睡眠に悪影響を及ぼし、不眠症や睡眠の質の低下を引き起こすことがあります。
  3. 集中力の低下
    持続的なストレスは思考力や集中力を低下させ、仕事や学業に支障をきたすことがあります。

 まぁ、大体予想通りといったところではないでしょうか。

 逆説的に言えば、こういう症状をあなたが自覚した時、自分にストレスが強めにかかっているのだな、と感じられます。

 怖いのは、ストレスをストレスと感じられない状態になること。
 ストレスが掛かりすぎた状態にさらされ続けると、ストレスが溜まっていることに、気づけなくなってしまうことです。

 継続的なストレスや適切に対処できないストレスは、身体や心の健康に悪影響を与えますし、過度なストレスは様々な疾患や精神的な不調を引き起こす原因となります。

 ですから、普段からストレス解消方法を持ち、適切な管理が重要です。

 適切な管理方法として、自宅でできるストレス解消の大きな要素が深呼吸とストレッチで、この2つを総合した運動法がまさに、ヨガ。

 私も家で家族とやっていますので、そのうちの一つをご紹介します。

 ヨガマットがあるとやる気も出ますし、天気が良い時は近くの公園などでやってみてはいかがでしたでしょうか?

 日光と良い空気は、あなたのストレスを下げてくれる効果もあります。

東洋医学からみたストレス

 今度は楽陽堂鍼灸院の専門分野である、東洋医学から見たストレスや考え方を見ていきます。

 東洋医学では、ストレスは体内のエネルギーバランスの乱れと捉えられます。気や血、水の流れが滞ることで生じる不調がストレスと結びついています。

 東洋医学(鍼灸)では、【血】を「ち」ではなく「けつ」と呼びます。これは血液とはまた違った概念が組み込まれているからです。
 詳しくはブログ【血(血液)は鍼灸でも心身バランスの要!もちろん生理にも関わります】を御覧ください。

東洋医学の視点からのストレスの悪影響

 楽陽堂鍼灸院では、3つの重要な要素である気・血・水のうち、ストレスに強く関わるのは気と血であると考えています。

  1. 気の滞り
    ストレスが積み重なると気の流れが滞り、頭痛や肩こり、胃腸の不調などが生じやすくなります。
  2. 血の凝固
    ストレスは血行を悪化させ、血の滞りが起こりやすくなります。これが生理痛や血行不良を引き起こします。

 ざっくり分けると、気の流れ滞りと血がうまく流れないから塊になる(瘀血=おけつ)ことで、様々な症状を引き起こす、ということになります。

 今回はこの中でも特に、血と疏泄(そせつ)と呼ばれる力で血流を補助し、怒りの感情・筋肉を司る、肝の蔵に絞って書いていきます。

東洋医学でいうストレスは肝が強く関わっている

五行

 東洋医学の観点では、ストレスと肝臓の関係は主に「肝気(かんき)」という概念に結びついています。

 肝は前述の通り、怒りの感情を担当しています。怒った人を外から見ると、目が血走り、全身が緊張(怒り肩)しているので、これは肝気が強く、血流が急であることがよくわかります。

 ストレスがかかると、心身が緊張状態になる=常に肝気が通常より強くなっている、と捉えていきます。

 もちろんこれは、病的な反応ですから、この状態は長く続きません。肝に集まるはずの血が、そのエネルギーを消耗していきますから、肝虚という症状がでます。

 巡りの悪くなった血は、熱による効果で上へと上がります。結果的に脳が活発化される=イライラや怒りの感情を増長することが常態化していってしまうのです。

 最終的には血が頭に昇りすぎて行き場を失うと、生命維持のために陰陽転化の作用が働き、血が一気に頭から落ちていきます。

 この状態になると、全身に血が巡らなくなるので、脳も消化器系も正常に作動せず、何もやる気がおきない、いわゆるうつ病になります。

 東洋医学で考えても、ストレス発散のためには、運動などで体を動かす習慣があったほうがよさそうなのは、一目瞭然です。

 さて、ストレスと肝の関係はこのくらいにして、東洋医学で考えるストレスの機序と症状を、簡単に見ていきましょう。

東洋医学で考えるストレスの悪化症状

 数え上げればきりがないので、代表的な悪化症状を肝気に絞って5つあげていきます。

  1. 肝気の調節とストレス
    肝気が滞ると、情緒不安やストレスが生じやすくなります。特に怒りやイライラといった感情が肝気の不調を示します。
  2. ストレスと肝気の滞り
    長期にわたる慢性的なストレスは、東洋医学の観点では肝気の滞りを引き起こします。肝気が滞る=血流が滞ると、身体や心にさまざまな不調が現れやすくなります。
    女性であれば、月経血に塊が多くなったり、月経痛が激しくなります。
  3. 肝気の不調と身体症状
    肝気の不調は、身体症状として頭痛、目のかすみ、肩こり、あるいは生理不順などといった症状を引き起こします。これらの症状は、肝気の滞りが身体のエネルギーの流れを妨げている結果です。
  4. 肝臓の血流とストレス
    東洋医学では肝臓は血を貯蔵し、血を流す器官とされています。ストレスが続くと、肝臓の血流が悪くなり、血の滞りが生じてしまうのです。これが続くと、血の滞りは瘀血などの病理産物になり、各所の痛みやしびれの原因になります。
  5. ストレス管理と肝気の調和
    東洋医学では、適切なストレス管理や調和を促進する方法が重視されます。鍼灸はこれらが肝気の滞りを和らげ、身体と心の調和をもたらす技術の一つです。
    食事や運動、睡眠など、日常生活の養生も大きな調和要素となります。

ストレスが全くなくなると、人はどうなる?

東洋医学と西洋医学の違い

 冒頭でお伝えしたとおり、ストレスは悪い面にフォーカスされがちですが、良い面もたくさんあります。

  例えば、これらはストレスの良い面です。

  1. 挑戦と成長: 新しい仕事、プロジェクト、または学習体験は、初めはストレスを伴うかもしれませんが、その挑戦を通じてスキルや能力が向上し、成長が促進されます。
  2. 興奮やワクワク: 新しい経験や目標に向けての取り組みは、興奮やワクワクを生むことがあります。これらの感情はポジティブなエネルギーを供給し、楽しみとして捉えられることがあります。
  3. 目標達成のための動機: 目標を設定し、それに向けて努力することは、達成感や自己成長の機会を提供します。これによって、ポジティブなストレスが生まれます。
  4. 新しい人間関係の構築: 新しい人々との出会いやコミュニケーションは、社交的なストレスを伴うことがありますが、これは新しいつながりやサポートシステムを築くための機会でもあります。

 これらからわかることは、人はずっと同じことをして、全くストレスがない環境にいると、成長しないということです。

 人は動物である以上、生きていくという生存本能は捨てられず、その知能の高さ故に悩める生物です。

 ゲームでうまくなりたい。これだって良いストレスですよね。
 美味しいものを食べたい、モテたい、旅行にいきたい。
 これが実現してないから、ストレスを悪いものと捉えるだけで、これができたとしたら楽しいと感じるのは、良いストレス反応なのです。

 では、全くストレスがない環境にいると、人間はどうなってしまうのでしょうか?

 実は、人間はストレスなしでは生きていけないのです。

 これは日経メディカルの記事の中で

ストレスがなくなったら、一体どうなってしまうのでしょうか? アメリカのある心理学者が興味深い実験をしました。何名かの被験者に協力を得て、各自、個室に入ってもらいます。個室は、温度が一定で匂いも音もなく、うす暗い部屋に一定時間過ごしてもらいます。

 つまり、全く刺激のない環境(ストレスのない環境)を設定しています。結果は、大半の被験者は、体温機能の調整がうまくいかないことが明らかになりました。人は寒いと鳥肌が立ちます。逆に暑いと汗が出ます。けれども被験者の多くは、そういった反応を示さず、室温に関係なく調整機能が鈍っていました。

 また、暗示にかかりやすいことも明らかになりました。個室から出てきた被験者に「あなたはころぶ!」と大声で叫ぶと、被験者の多くは、ひざはガクッとしてよろけてしまったり、中には、実際にころんでしまう者もいたということです。

 この実験は、刺激のない状況(ストレスのない状態)にずっと置かれていたら、生命の危険にも繋がっていくとことを物語っています。ある意味、ストレスは人間が生きていく上で大切な要因であるようです。

日経メディカル:良いストレスと悪いストレス

と述べています。

 東洋医学で考えると、【すべての事象は陰と陽が等量にあること】が前提になります。

 これは体などの物質だけでなく、精神も同じです。
 ちなみに精神が陽で肉体が陰(物質)の要素の両方があることで、私達人間はできていて、これを東洋医学では心身一如(しんしんいちにょ)と言います。

 生きていく上で必要なストレスがない=陽も陰も活動してない=存在しない、ということに東洋医学でもなるのです。

 あなたがあなたであるために、東洋医学の基礎原理だる陰陽から考えても、きちんと心も体も動かして巡らせる。

 こんな当たり前のことが、ストレスを生き抜くために必要なことだ、と教えてくれています。

まとめ

 いかがでしたでしょうか?

 ストレスは体と心にさまざまな影響を与えますが、そのメカニズムは複雑です。

 過度なストレスは健康に悪影響を与える一方で、適度なストレスは体内のエネルギーのバランスを取る手助けをすることもあります。

 東洋医学で考えるなら、肉体という陰と思考という陽のエネルギーが、巡り、混ざり合うことであなたという存在を形作っているのです。

 そのバランスを保つためには、適切なストレス管理が欠かせません。

 現代ではこのバランスを管理して整えるために、大切な4つの要素があります。

①食事 ②睡眠 ③運動 ④スマホ時間

 この4要素をコントロールして、ストレスを減らしていきましょう。

 自分では難しい?やってみてるけど、効果がわからない?

 それなら、楽陽堂鍼灸院の出番です。今すぐ予約して、自分の心と身体の状態やバランスがどうなっているのか?

 しっかりお話を伺って心身状態を調べ、あなただけにあった施術でバランスを整えることで、ストレス体質を改善できますよ!

 楽陽堂鍼灸院はいつでも、あなたの心身の健康のために存在しています。

 あなたにお会いできるのを楽しみにしております。

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