40代に入ると、特に女性に変形性膝関節症に悩まされ始める方が多いのは、なぜでしょうか?
更年期世代に入り、大きな体の変化が訪れる40代。
すでに痛みがある方は、少しでも痛みが少なくなるように。
まだ痛くない方は、膝が痛くなる前に、ここで一度、体と生活を見直してみましょう。
葛飾区亀有にある心と体の痛み専門、楽陽堂鍼灸院の山口です。
今回は変形性膝関節症がなぜ女性に多いのか?
そして、40代という更年期世代が膝痛にならないために、原因とプロセスを西洋医学・東洋医学の両面から見ていきます。
さて、冒頭クイズです。
歩く負担は体重1kgにつき、なんと膝にかかる負担は◯倍です! そして階段を上る負担は、なんと▲倍と言われていますが、◯と▲に入る数字はいったい、いくつでしょうか?
最後まで読むと、変形性膝関節症にならないために、普段からできることもわかります。
どうぞ最後までお付き合いのほど。
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結論:女性が変形性膝関節症にならないために必要な要素は3つ
変形性膝関節症が男性に比べて女性に多い理由は3つです。
女性に変形性膝関節症が多い理由3つ
① 骨格の問題
② 筋力・筋肉量
③ 月経(生理、閉経)
身体の性差から、女性は元々男性よりも膝が外側に開きやすくなっており、更年期に女性ホルモンが急激に減ることで、心身状態が大きく変化する40代で発症する人が多いのです。
それを防ぐために、あなたが今すぐ取り組むべきことは、究極3つの要素に対して、的確な対応策を行うだけです。
その3つの要素がこちら。
変形性膝関節症を防ぐための3つの要素
① 食事
② 睡眠
③ 運動
この3つをしっかりとコントロールできていれば、物理的・外的な要因がない限り、変形性膝関節症にはなりません。
今回の記事では、食事について特に詳しく解説していきます。
西洋医学的な視点に加え、楽陽堂鍼灸院の真骨頂である東洋医学的な視点も交えてお話をしていきたいと思います。
女性の方が膝痛を感じることが多い理由
さてそれでは、まずは解剖学的になぜ男性よりも女性の方が膝痛になりやすいのか?を書いていきます。
女性が膝痛になりやすい理由はいくつか考えられますが、冒頭でお伝えした通り、性差としての骨格が第1番目の問題です。
女性の骨盤の構造は男性よりも広く、大腿骨の外から内側へ角度が大きいことから、膝にかかる負担が増えます。
図のように、出産のために骨盤の中心部の空白が大きく、大腿骨との関節部が男性よりも外側からスタートします。
これにより、膝での力が外に逃げやすいにも関わらず、筋肉量が男性よりも少ないので支えにくいのです。
続いて、女性は妊娠や出産、月経(生理)などの特有の生理現象も経験するため、骨盤周辺の筋肉や靭帯にも変化が生じ、膝への負担が増えることがあります。
また、当然のことですが、体重超過による膝への負担は簡単に考えてはいけません。
・閉経や月経と膝痛の関連性
閉経や月経と直接的な関連はないとされていますが、女性ホルモンの変化によって関節や筋肉の状態に影響が及ぶことがあります。
特に閉経後はエストロゲンが減少し、骨密度が低下するため、骨や関節に負担がかかりやすくなる傾向があります。これにより、膝痛が増える可能性があります。
・体重と膝痛の関連性
体重と膝痛は密接な関係があります。
体重が過剰である場合、膝にかかる負担が増え、膝の関節や軟骨にストレスがかかりやすくなります。
特に、長時間の立ち仕事や階段の昇り降り、激しい運動などで体重による負担が増すことで、膝痛が発生するリスクが高まります。
「歩く負担は体重1kgにつき、なんと膝にかかる負担は3倍です! そして階段を上る負担は、なんと7倍と言われています。 」
(参照:東京神田整形外科クリニック)
これらを見ても、最初に挙げた3つの理由から、40代の更年期世代は将来的な変形性膝関節症の予備軍だといえます。
40代になると変形性膝関節症が増える理由
いろいろと不調が噴出してくる更年期世代、40代になるとなぜ変形性膝関節症の予備軍になるのかを、もうちょっと詳しく見ていきます。
40代になると急に変形性膝関節症が発症する理由には、複数の要因が考えられます。
変形性膝関節症は、主に加齢や長期間の関節の負担によって進行するため、40代以降に急に症状が現れることがあります。
以下は、40代で変形性膝関節症が発症する主な理由です。
・加齢による組織の変化
40代以降になると、体の組織が加齢によって変化し始めます。
特に軟骨は年齢とともに退行的な変化を起こし、水分やコラーゲンが減少します。これによって軟骨の弾力性が低下し、関節の衝撃吸収能力が弱くなります。
軟骨の変化により、関節の摩擦が増加し、変形性膝関節症のリスクが高まります。
・長期間の関節の負担
40代になると、過去の長期間にわたって関節に負担がかかってきた可能性があります。
例えば、スポーツや運動、重い物の持ち運び、長時間の立ち仕事などが関節に負担をかける要因となります。
長期間の負荷によって、関節の組織にダメージが蓄積し、変形性膝関節症が発症することがあります。
・代謝の変化
加齢に伴って体内の代謝が変化することがあります。
特に脂質代謝や糖代謝の変化によって、体重の増加や肥満が引き起こされる場合があります。
過剰な体重が膝関節に過度の負担をかけ、変形性膝関節症のリスクを高める可能性があります。
・姿勢や運動の影響
40代になると、長年の姿勢や運動習慣が膝関節に影響を及ぼすことがあります。
不適切な姿勢や過度な運動によって、膝の負荷が増加し、変形性膝関節症が進行するリスクがあります。
座り仕事の多い現代では、座っている時間が長いことで下半身全体の筋力低下によるリスクがあります。
これらの要因が重なることで、40代になると急に変形性膝関節症が発症しやすくなります。
肉体的な要因も大きいのですが、40代というのは家庭や両親、仕事、これからの自分の人生など、多くの岐路に立ち考えることが多くなる世代で、心的な要因も多いようです。
それでは今度は、東洋医学では変形性膝関節症をどう考え、何が原因か?
そして、どうやって直していくかを述べていきます。
変形性膝関節症のプロセスと原因を東洋医学から解説
東洋医学で考える変形性膝関節症とはどんなものでしょうか?
それを理解するのは、基礎知識として2つのことをまず、知っておいていただきたいと思います。
- 痛みは不通即痛(ふつうそくつう)、不栄即痛(ふえいそくつう)の二つが原因である
- 下半身は腎がつかさどり、膝は胃が担当している
この二つがないと東洋医学の理論で説明ができません。
痛みの原因を簡単に解説すると、不通即痛*は「気血の流れが滞っているところは痛むよ」、不栄即痛は「栄養が足りないところは痛むよ」ということです。
※不通即痛について詳しくはブログ【水分不足はあなたの腰痛を生み出します。~だって人は78%が水だから~】
これを踏まえたうえで、東洋医学の考える変形性膝関節症のプロセスを見ていきます。
東洋医学では、変形性膝関節症は関節の経絡=気の通り道や、気血の流れの不調によって引き起こされると考えられています。
以下は、変形性膝関節症が東洋医学の視点からどのようなプロセスと原因で発症するかを説明します。
プロセス
・気血の滞り
東洋医学では、「気」と「血」は体内を巡る重要なエネルギーと物質です。
気血が正常に流れない状態(気血の滞り)が続くと、関節周辺の経絡や組織に栄養や酸素が適切に供給されなくなり、関節の健康が損なわれます。
・湿邪の侵入
東洋医学では、「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれる湿気の悪いエネルギーが体内に侵入することで、関節に悪影響を及ぼすとされています。
湿邪が関節に滞留すると、関節の滑液や軟骨に不良な影響を及ぼします。
・腎気の虚弱
東洋医学では「腎」は体の根本的なエネルギー源であり、骨や関節の健康にも重要な役割を果たします。
腎気(腎のエネルギー)が虚弱になると、関節の強度や柔軟性が低下し、変形性膝関節症のリスクが高まると考えられています。
これらの要因により、腎や消化器系全般のコントロールをする脾(ひ)など、内側に引き締める力である陰の力が弱まります。
そして、陰が弱くなったことで相対的に強くなった、外に引っ張る力である陽の力が強まることになり、膝は外側に開いていきます。
原因
今度は原因を見ていきましょう。
・加齢
東洋医学では、加齢によって気血や腎気の虚弱が生じるとされています。
これまで出てきた腎は、骨も担当しており、腎が弱まることで骨を正しい形に保つことができなくなり、変形してしまうのです。
・過度な負担
長時間の過度な運動や不適切な姿勢によって、膝に過度の負荷がかかります。このような負荷が膝関節にダメージを与え、気血の滞りを引き起こすことがあります。
関節は骨と骨の間ですが、この間は脾(ひ=消化器系)の担当であり、水が溜まっているのが正常です。過剰な負荷や湿気などによって、関節の水分の減少・滞留による熱などが変形の原因になります。
・高湿度の環境、食事
東洋医学では湿邪は膝関節に悪影響を及ぼすとされています。湿気の多い環境や不適切な食事によって湿邪が体内に蓄積すると、膝に湿気が滞留しやすくなります。
特に現代では簡単に糖質が摂れるため、湿気を貯めやすい環境です。湿気は脾胃の担当であり、多すぎる湿気は関節痛の原因です。
また、腎は余計な湿気があることで、骨の形を整えることが難しくなります。これが変形の原因になります。
この三つを総合すると、東洋医学で考える変形性膝関節症の原因は
- 腎の弱りによる骨の変形
- 湿気(糖質)が多い暮らしによる、関節の熱
- 脾と腎の二つの陰の減少によって、関節が外に広がる
の三つに集約されます。
東洋医学から女性に変形性膝関節症が多い理由
東洋医学で見ても、女性の方が変形性膝関節症になりやすいのでしょうか?
答えは「Yes」で、その理由は大きく3つです。
- 女性には月経があり、骨や関節を栄養する血が不足
- 月経や出産の影響で、陰である血を消耗する
- 女性は陰の存在なので、性差として湿気を溜めやすい
筋肉は血で動かしている、と考えるのが東洋医学ですから、元から筋量の少ない女性が血を消耗することで、より関節を支える力が小さいことは否めないでしょう。
また、男性は陽であり、女性は陰であることから、陰の性質を持つ冷えや湿気を体に受けてため込みやすい傾向にあります。
血は水に気が混ざった陰の性質であり、純粋な気と共に経絡に沿って人体内を縦横無尽にめぐります。
この考え方からも、血を消耗しやすい女性は冷え性が多く、
⇒ 温めるために糖質を摂る
⇒ 体温調整を行い体を引き締める腎が弱くなる
⇒ 余計に冷えて血の巡りが悪くなる
⇒ 湿気が増えてさばけない
⇒ 変形性膝関節症になる
こんな理由から東洋医学で考えても、女性の方が変形性膝関節症になりやすいのです。
東洋医学で考える変形性膝関節症の対処&予防策5選
それでは女性は、変形性膝関節症から逃れることは難しいのでしょうか?
なりやすい条件は揃っていても、100%の人が変形性膝関節症になるわけではないので、予防は十分にできますし、なってしまったら悪化させない方法もあります。
実際、それほど難しい対処法でも予防策でもないのです。
問題はそれを日常からやり続けられるかどうか?にかかっています。
変形してしまった骨は元の形には戻せませんが、痛みがなくなる方法および予防策をこれからお伝えします。
実際に楽陽堂鍼灸院に来院された変形性膝関節症の女性のほとんどの方は、通院と養生法を守って生活したことで、痛みをほとんど感じない生活に戻っています。
では、どんなことをしたのでしょうか?
40代にもなると、特に女性はホルモンバランスの乱れが顕著になります。
女性ホルモンがジェットコースターのように少なくなり、一気に体が閉経へと向かうからです。
東洋医学の聖典「黄帝内経」でも、女性は7の倍数で体が変化し、7の7倍である49歳で女性としての役目を終える、とされています。(そのあとは男女の差なく、人間として見られます)
つまり、42歳から最後の7年の49歳までは、女性としての店じまいのシーズンですから、これまでと同じことをしていては、心身への負担が多くなるシーズンなのです。
もちろん、20代からの積み重ねが一気に噴出する年齢でもありますが、30代後半から40代前半にケアを始めても、十分楽に過ごせるようになるでしょう。
それこそが、変形性膝関節症になりにくくなるコツでもあります。
たくさんのコツの中でも、食事の内容と食べる時間は最重要ですので、ここでは食生活に絞って残りのページで解説します。
食に絞って書いていく理由は実に簡単なことで、
私たちの体は、100%食べるものでできている
そして、食べる時間も重要なのは、胃腸にも休みが必要だから
具体的にどうすればいいのかを見ていきましょう。
40代から見直すべき食習慣5選
あなたがもし、毎日3食お腹いっぱい食べているならちょっと待って。
この習慣を続けるのは、これから店じまいのお店に大量に仕入れをするようなもので、変形性膝関節症だけではなく、肥満や不眠、ガンなどの病気へ一直線です。
在庫が多すぎてさばけない会社は、遠くないうちに倒産するように、あなたの体も病気にしかなりません。
ここで年齢も重なってきたので不安も増えますが、将来の病気を回避できる方法を書きます。
40代から見直す食習慣5選
① 食べる量は、腹八分
② 寝る時間の3時間前から食べない
③ 寝起きに白湯を飲む
④ 週に一回以上、18時間食べない日を作る
⑤ 砂糖、小麦粉、人工化合物をできるだけ避ける
これだけ守れば、ほぼ食事については完璧です。
東洋医学でも食べ過ぎは、湿(体内の余計な水分が病理産物になったもの)を体に貯める原因である、と書かれています。
この後は5つの食習慣について、少し掘り下げて解説していきますね!
① 食べる量は、腹八分
満腹にしてはいけない一番の理由は、満腹になると消化のためだけに血を使うからです。
食事をすると消化器系を稼働させるように自律神経が動くのですが、満腹になると極端に副交感神経が優位になってしまいます。
すると、全身の血流量が減るので、病気やケガの回復をしている免疫の力が相対的に落ちます。
そして、満腹になると胃が大きくなり、次回以降もっと量が欲しくなります。この最たるものが胃拡張です。
東洋医学で考えると、満腹は脾を過剰に疲れさ、腎が弱るので膝を内側に引く力が落ちてしまいます。
相対的に胃の力が強くなるので、膝が外に開こうとします。
これを抑えるには、脾の力が弱らないように、適度な食事量に抑えることが必要になります。
こんな理由から、腹八分が望ましいのです。
ちなみに…、満腹でなくても仕事に支障が出るほど眠くなる方は、消化器系である脾の弱りが極端にあるからだと、東洋医学ではとらえます。
こういう方は早めに予約して、治していきましょう。
放置しておくと、不眠やうつの原因になります。
腹八分だと、合間にお腹が空いてしまう方は、無塩ナッツや干し芋などを摂るといいです。
おすすめはアーモンドで、アーモンドは多くの有効成分が入っている上に、腹持ちがいいからです。
アーモンドは、ビタミンE、ビタミンB2、食物繊維、不飽和脂肪酸など、多くの重要な栄養素を含んでいます。
特にビタミンEは、30gのアーモンドに8.6mgも含まれており、これは日本人の1日の摂取目安量を上回る量です。また、食物繊維も豊富で、アーモンドの総重量の1/10以上が食物繊維であり、これはごぼうの倍近い含有量です。
引用:健康ネット
さらに、アーモンドの脂質の多くは健康に良いとされる不飽和脂肪酸で、特にオレイン酸とリノール酸が多く含まれています。
これらの栄養素は、健康維持や病気予防に大いに役立ちます。
私も食事と食事の間などはよく、無塩・無油のミックスを食べていますし、食後のデザートは干し芋や焼き芋のことがほとんどです。
食物繊維が豊富なので腹持ちがいいことと、体に悪い油や人工物が入っていないので、だるくなりにくいからです。
② 寝る時間の3時間前から食べない
続いては寝る3時間前からは食べないことをあげます。
これは、寝る直前に食べることで内臓に血が集まる=眠る態勢に入れなくなるから。
先ほど、満腹になると休息時に優位になる副交感神経が働くから、というのと矛盾しているようでそうではありません。
食べて眠くなるのは、消化器系が弱っているからであり、眠る直前に食べるのは、消化器系が活発化し、眠ること自体を邪魔するからです。
「寝る前の食事は余分な糖質が脂肪になり肥満に繋がる」といった意見や「睡眠の質が低下する」という意見もあるため、これらの意見を踏まえと、寝る前の食事は控えたほうが良いでしょう。
食べ物の消化には2〜3時間が必要とされており、寝る直前に食事をとると体が消化を優先してしまい、眠りが浅くなる可能性があります。質の高い睡眠をとるためにも、食事は寝る3時間前までに済ませておきましょう。
nell:「【医師監修】寝る前の食事は何時間前まで?就寝前におすすめの食べ物などを紹介」
眠ることは体力回復のための行為で、人間の回復や女性ホルモンの分泌には血が必要です。
ですが、眠る直前まで食べていては、消化に血を使うので体力回復が遅れてしまいます。
これはもちろん、女性ホルモンの排出量の急低下が出始める更年期世代にとって、致命的な間違いとなります。
23時に寝るなら、20時までに食事を済ませる。
これで睡眠の質を上げることが、女性ホルモンの分泌量の急降下を和らげる一因になるのです。
③ 寝起きに白湯を飲む
寝起きに白湯を飲むと、内臓がその日一日を快適に過ごせます。
あなたが寝ている間は、消化器系も回復のために休んでいる。
あなたが寝起きにいきなり冷たいシャワーを浴びせられたら、心身共に緊張しますよね。
逆にぬるめのお風呂に入ると、リラックスして一日を始められます。
このぬるめのお風呂が、内臓にとっての白湯なのです。
具体的な温度と量は、40℃程度のものを250ml以上飲みましょう。
無感蒸発(呼気に含まれる水分や皮膚を守るための汗など)によって、寝ている間にもあなたの体内水分は250ml~500ml失っています。
人間の60%以上は水分ですから、水分不足はそのまま体調不良の原因です。
寝起きは白湯で内臓を優しく起こしつつ、しっかり補っていきましょう。
参考として…
私(山口)は朝だけでなく、普段から自前のポットに白湯を入れて、こまめに飲むようにしています。
夏であれば、ここにお塩をほんの少し入れて、塩分補給も行っています。ただし、食塩はだめです。
食塩がだめな理由は、ブログ【夏の飲み物代表格「スポーツドリンク」は自律神経失調への落とし穴!?】で解説しています。
④ 週に一回以上、18時間食べない日を作る
最近はやりのプチ断食ではないのですが、これもやった方があなたの心身を整えてくれます。
なぜかというと、運動量の少ない現代人は3食食べていること自体が、栄養の摂り過ぎなのです。(もちろん、一食の量によります)
日本では今ほど便利でなかったにも関わらず、江戸時代前までは一日2食が通常でした。長い長い人間の歴史の中で、一日3食になったのはここ数百年のこと。
DNAレベルで、3食では多すぎるのです。
江戸時代に天下が平定されて、市民が安心して暮らせるようになったことの弊害だとも言えます。
飽食の時代へと進むのですが、その代わり、過ぎた飽食は人類に未曽有の病気をたくさん産んでいます。
例えばガン、糖尿病、アトピー性皮膚炎、うつなど、戦前にはほぼなかった病気は過ぎた飽食の証だとも言えます。
話を戻すと、週に一度は18時間以上消化器系を休ませるといいでしょう。
18時間は無理な人は、週に一度は「おなか減った…」と思うまで、食べない時間を作ってください。
もしかしたら、休日に一日食べなくても、空腹を感じない人もいるかもしれません。
それはそれでいいのです。
お腹が食事という仕事から解放され、休日を楽しんでいるのだという感覚でOK。
あなたにも休日のリラックスタイムが必要なように、内臓にだって休日が必要、ということですね。
リフレッシュした内臓は、あなたのためにこれから一生懸命に働いてくれるでしょう。
参考文献としてご紹介するのが、鍼灸師が書いたプチ断食本「月曜断食」です。
興味がある方は、読んで実践してみてください。
~参考までに~
私山口は朝食を摂りません。朝はせいぜいみそ汁とプロテイン、コーヒーくらいです。
3食食べていた20代のころは、やる気も出ないし体が重く感じていました。
ですが、2食にしている現在、若いころよりも体がかなり軽いですし、10年くらい病院のお世話になっていません。
それで大丈夫かと心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、葛飾区から招待された健康診断では、医師に「なんで受けたの?」と笑われたくらい、数値の異常は一切ありません。
もちろん、趣味の登山や朝から運動をするとわかっているときは、朝からしっかりと食べてます。
メリハリが必要、ということですね。
⑤ 砂糖、小麦粉、人工化合物をできるだけ避ける
砂糖、小麦粉、人工化合物をできるだけ避けるのも、実は変形性膝関節症の予防や悪化を防ぐのに重要です。
小麦粉は小腸の状態を悪くし、腸内細菌(腸内フローラ)をズタズタにします。
これによって消化器全般の疲労が起こるからですが、これについて詳しくは、【鍼灸で不妊を改善する前に、『小麦』について考えよう】をご覧ください。
小麦粉は別ブログにお任せするとして、今回は砂糖と人工化合物について書いていきます。
ここでいう砂糖とは、上白糖のことです。
上白糖とは、ショ糖を主成分とし、水分と転化糖(ブドウ糖と果糖の混合物)をそれぞれ1%程度含んだ結晶状の白い甘味料である。日本においては、いわゆる普通の「砂糖」のことであり、日本で最も使用量が多い天然甘味料である。
上白糖は、ショ糖にビスコと呼ばれる転化糖液をふりかけて製造される。
引用:wikipedia「上白糖」
天然甘味料とはされていますが、実際には単一栄養素を抜き出し、転化糖液を加えた人工物といえなくもないものです。
さらに砂糖の解説は、こう続きます。
世界的には「砂糖」と言えばグラニュー糖を指すのが普通であり、転化糖を加えた砂糖を一般的に利用しているのは、アジアの一部の地域に限定される。上白糖は、ほぼ日本だけで利用されていると考えてよい。
引用:wikipedia「上白糖」
世界的に見て日本でしか使われていないという事実が示すことは、人体に悪影響を及ぼすからだととらえることができます。
さらに人工化合物全般だと話が大きくなりすぎるので、ここでは変形性膝関節症に関連が深い、合成甘味料に限定して書いていきます。
合成甘味料
非糖質系甘味料で天然に存在しない甘み成分を人工的に合成したもの。人工甘味料とも。国によって食品添加物としての使用が禁止・規制されているものがある。
引用:wikipedia「甘味料」
お判りになりますか?
他国では禁止になっているものが、日本では普通に使われているのを知っていましたか?
ほかにも食品添加物の国の許可する品目が、世界でも例を見ないくらい多いのが日本で、実際にはこんな風になっています。
アメリカ・・・133品目
ドイツ・・・・・64品目
フランス・・・・32品目
イギリス・・・・21品目日本・・・・1500品目
世界と比べると日本の添加物の数が桁違いに多いだけでも驚きですが、なんと日本の厚生労働省は年々、添加物の認可を増加させているそうです。
なつたび日記:食品添加物大国の日本!海外と比較して使用が圧倒的に多い理由とは
添加物の多くは人工化合物ですから、添加物の多さは日本人の人工化合物の摂取量が世界的にみても多くなるのは、当然のことなのです。
そして、これが変形性膝関節症とどうつながるのか、といえば、人工化合物は人間の体内で(ほぼ)処理できない物質である、ということです。
人工ということは、自然界に存在しないということ。
自然界の動物である人間の私たちの内臓は、それを処理できるように作られていない=害がどこかででる、と考えるのが自然だと言えます。
これらは口から入れるわけですから、当然、消化器系や解毒をしている肝臓・腎臓を傷めます。
消化器系全般の働きを阻害するので、変形性膝関節症の原因となるわけです。
こんな理由から、体内の解毒を進めるために、まずは体に人工化合物・化学物質を入れないことを意識しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最後にまとめると、
女性に変形性膝関節症が多い3つの理由は
① 骨格の問題(骨盤が男性よりも横に広いので、膝が開きやすい)
② 筋力・筋肉量
③ 月経(生理、閉経)
であり、これを予防・改善するためには
① 食事
② 睡眠
③ 運動
の3つの要素があります。
東洋医学で考えると膝の前面を流れる消化器系の経絡との関係が強くでるところであり、膝は体重1㎏ごとに7倍の負荷がかかるので、適度な体重にコントロールが必要。
その観点からこの3つの中でも特に、食事内容・食べる時間などの食習慣が、変形性膝関節症の予防・改善に最も大切です。
そこでやってほしい良い食習慣5選が
① 食べる量は、腹八分
② 寝る時間の3時間前から食べない
③ 寝起きに白湯を飲む
④ 週に一回以上、18時間食べない日を作る
⑤ 砂糖、小麦粉、人工化合物をできるだけ避ける
だと、いうことでした。
これをやってみるだけで、1~2週間であなたの膝の痛みは確実に近いレベルで減ります。
実際の患者様でも
「この食事法を守ったら2か月で体重が5kg減り、膝痛がほぼなくなった」
という方もいます。
あなたもぜひ、チャレンジしてみてください。
それでも変化がない場合、ストレスや自律神経の乱れなど、ほかの要因が隠されています。
そういう時は、痛みを薬でごまかしたり、我慢してストレスを溜め、余計に悪化させる前にご予約ください。
楽陽堂鍼灸院はあなたの痛みをよくするために、全力で施術をご提供しています。