慢性腰痛の原因は…。完治しない謎を追ってみました

腰痛

これを読んでいるあなたは、きっと腰痛に悩み苦しむ方なことでしょう。ところであなたは、腰痛の原因を知っていますか?

はじめまして、こんにちは。亀有にある心と体の痛み専門、楽陽堂鍼灸院の山口です。

病院や整体などに通っている方も多くいらっしゃると思いますが、その原因についていろいろ言われると思います。

姿勢が悪い
運動不足
分離症

などが多くあげられるでしょうか。

なかなか治らない、良い悪いを繰り返しているなら、最後まで読むと想像もしなかった驚くべき原因とその理由がわかるので、ぜひ読んでみてくださいね。

院長
院長

私も社会人2年目から飲食店の店長を任され、次第に慢性的な腰痛に悩まされていきました。

いくつかの要因が重なって起こるのですが、その大元を改善しないと、一生のお付き合いになってしまうんです…。

今は私は感じていない腰痛ですが、なにが本当の原因だったのか?

一緒に学んで原因を把握し、これから改善していきましょう。

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結論:腰痛の原因の9割は物理的な原因ではない

腰が痛くて病院に行き、その診断が「慢性腰痛」であれば、それはイコール『原因不明』である、ということです。

そして、いただく処方せんは湿布、痛み止め、胃薬といったところでしょうね。

ここでちょっと考えてみてください。シップや痛み止めって治す薬ですか?
『症状を抑える薬』であって、『治す薬じゃない』と私は断言します。

現代医療は原因がわかっている症状には、とてつもない効果を発揮します。
段階立てて効果を検証し何度も臨床に…と、繰り返し検証したことで原因が判明していることで治療法と、その結果についてある程度の保証があるからです。

例えば、レントゲンやCTなどでは、分離症や圧迫骨折などの物理的な変形や神経への圧迫によるものだ、ということがわかります。

原因さえわかってしまえば、ヘルニアであれば保存療法がいいのか、手術で摘出するなどの、処置が取れます。

ですが、レントゲンやCT、MRIなどを使っても、物理的な変形や炎症などが発見できない場合の診断が、慢性腰痛なのです。

ですからあなたへの診断が慢性腰痛だったら「物理的にハッキリこれだとわかる要因がないけど、腰に痛みが起こってる状態」ということになるのです。

つまるところ、慢性腰痛は現代医学では原因がわからない=治せない。
だから、痛みを抑えておくからあなたの治癒力で治してくださいね。
その一時的に抑えておく方法が、痛み止めやシップですよ

ってことになります。

これが私が痛み止めやシップが、治す薬ではないと断言する根拠です。

ところがところが原因不明でも、薬を処方するためには診断が必要です。診断をしないと医療報酬も発生しないですし、処方せんを書けません。

これでは病院として報酬をいただけませんから、「慢性腰痛症」と無理やり診断名を付けている、というのが実情です。

それでは、腰痛症の9割とも言われるこの慢性腰痛の原因は、一体なんなのでしょうか?

実は慢性腰痛の多くは、精神的な原因=心因性であることが多いのです。
ということは、心因性の慢性腰痛の改善は、自律神経の改善に他なりません。

楽陽堂鍼灸院の提供している鍼灸が有効なのは、WHOが認める鍼灸施術の自律神経の改善=リラックス効果にある、と言えます。

院長
院長

例えば、仕事中は腰痛があるけど、休日や遊んでいる時は感じない、なんて方は物理的な原因がない場合が多くあります。

こういう方のほとんどは、心因性腰痛だと言えるでしょう。

慢性腰痛の物理的原因

前述の通り、症状の原因がハッキリしているなら病院で適切な処置を得られますから、物理的な原因を見ていきます。

慢性腰痛の検査でレントゲンなどを受けた結果、骨の変形や筋肉の炎症が発見される場合で、どんなものがあるのでしょうか。

代表的な慢性腰痛の物理的な原因を5つ、挙げていきます。

1.筋肉や腱の炎症・損傷

使い過ぎや事故などによって、筋肉や腱に炎症や損傷が起こると、痛みを出します。

2.椎間板ヘルニア

椎間板がはみ出ることで、周囲の神経を圧迫することで痛みを引き起こした状態のことです。
腰や臀部、下肢に痺れを感じる方もいます。

3.脊柱分離症

いわゆる分離症で、腰椎の骨の後部にあるゴジラの背びれのような部分が分離・損傷することで痛みを出します。

ヘルニア同様、腰部や臀部、下肢へのしびれを感じる方もいます。

4.圧迫骨折

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などで腰椎が弱っていたり、スポーツなどで強い圧がかかったことで、腰椎が潰れて変形することで痛みを出します。

人によっては1~2カ月、強い痛みを出すこともあります。

5.関節症

腰椎や骨盤の関節部に炎症が起きている状態です。

大雑把に分けて、病院などの検査でハッキリと原因がわかる腰痛が、これらです。

これらは基本的に、痛み止めやシップで痛みを抑え、コルセットなどをして腰部を動かさない措置が取られます。

つまり、痛みを感じさせてないうちに、もしくは動かさないようにしておくから、自己免疫と回復力によって改善をしていきましょう、ということです。

院長
院長

アメリカの実験データですが、その辺を歩いている100人を病院に連れていき、レントゲンやCTなどを受けてもらうと、30名くらいは物理的な原因があるにも関わらず、痛みを感じていないそうです。

このデータから分かることは、痛みの原因は物理的なものだけではないということです。

慢性腰痛の非物理的な原因

続いて、非物理的な原因を探っていきたいと思います。
ここでいう非物理的な原因とは、レントゲンなどの検査でハッキリとした症状が、腰部に見られない場合を指します。

実際に物理的な原因がわからない腰痛の方が割合的に多くあり、それ故に治療法もわからないのが現実です。

今度は非物理的な原因を挙げていきます。

1.運動不足による筋肉の硬直

非物理的な腰痛の症状を呈する方に共通するのは、まず運動不足が挙げられます。

運動不足による腰痛ということは、腰部付近の筋肉が動かしにくい状態であるということです。
例えば普段座っていることが多い方がこれに該当します。

動くことが少なくなった筋肉は硬直していきますから、これによって血流が悪くなり、筋肉の栄養が足りなくなったりすると、痛みの原因になります。

動かさないのが標準と脳が認識してしまうと、動かした時に痛みが出ることもあります。

これは脳が基本的に楽をしたいようにプログラミングされているからです。

2.姿勢が悪い

「姿勢が悪いから腰痛になるんだよ」なんて、整体などでよく言われますよね。ではなぜ姿勢が悪いことが腰痛になるのでしょうか。

あなたは座っていることで、立っている時に比べて腰への負担がどの程度増すか知っていますか?
実は腰への負担は、正しい姿勢で座っていても、立っているときに比べ40~50%増していると言われています。(参照:大正水野クリニック)

普段から猫背になっていたり、座っている姿勢が悪いことで、腰への負担は大きくなるのです。
座り方が悪いと、腰への負担は100~200%増す場合もあります。

3.緊張によるもの

腰と首は繋がっている、なんて話を一度は聞いたことある方も多いことでしょう。

人間の背骨は頸椎・胸椎・腰椎と仙骨の全部で27個の椎骨+尾骨があり、これらは密接に関連しています。

体を支える役目がありますからそれも当然ですが、この密接性ゆえに筋緊張性頭痛などが出やすい方は、腰痛への繋がってしまうのです。

肩こりが強い方も同様で、肩凝りの治療を行って改善してくると、今度は腰痛が出てきたなんてことも多々あります。

脳は仕組みとして、体に痛いところが多数あっても、一番痛いところをあなたに知覚させるというシステムだからです。

そういうった意味では、肩凝りから腰痛に症状がシフトしたりその逆の症状がでることは、全身の状態が改善傾向だと言えます。

4.神経的な原因

意外と知られていないのがこちらの原因です。
糖尿病などによる神経疾患ですが、これらも炎症などが出ないだけに物理的な原因ではないと言えます。

この神経的な原因には、腎臓や内臓器全般の異常による場合も多いので、腰だけでなく胸や背中の上の方にも痛みが現れる(放散痛と言います)方は、内科で調べてもらうといいかもしれません。

特に腎臓は『物言わぬ臓器』として有名ですから、腰痛と共に排尿痛があるなどの場合、早めに調べてもらうことをオススメします。

気づいたら手遅れになっていることが多いのが、腎臓と肝臓です。
症状が出る前に検査と生活改善をしましょう。

5.精神的な原因

実はこれが最も多い慢性腰痛の原因です。

精神的な原因を一言でお伝えするなら、ストレス性腰痛の一言に尽きます。

ストレス性腰痛は、誰にでも心当たりのある原因で起こる腰痛だと言えます。なぜなら、人間は生きてるだけでストレスを感じているからです。

人との関り、社会との関り、食べ物や気候などでもストレスを感じます。ストレスがあなたに与える最も大きな影響は、筋肉の緊張と自律神経への影響です。

ではストレスがどのように腰痛の原因になるのでしょうか?
もう少し詳しく考えていきます。

院長
院長

思えば私も新卒で飲食チェーンに入社して、2年目で新規店舗の店長に抜擢…。

プレッシャーと数値管理に追われて、徐々に精神的に疲弊していきました。

そのころから、腰痛はひどくなる一方で、ギックリ腰になったこともありました。

ストレスが筋肉に与える影響

あなたもわかっている通り、ストレスは様々な影響を与えてきます。
そして、一部のストレスを除いてそのほとんどはあなたにとって、悪影響なものでしょう。

腰痛とストレスの関係は以前より言われていますが、筋肉に与えるものは以下の通りです。

緊張、硬直、減少、痛み
これら4つが代表的なストレスによる筋肉への影響だと言われています。

1.筋肉の緊張

ストレスは筋肉の緊張を生みます。

特に、長時間の同じ姿勢による筋肉の収縮が、動物であるあなたの筋肉にとってストレスになるからです。

また、筋繊維を包む筋膜はコラーゲンでできているため、長時間同じ姿勢でいるとその形に固まる性質があります。これが余計に緊張を生むのです。

2.筋肉の硬直

筋肉の硬直は、1の緊張が更に悪化したものです。

緊張程度でしたらストレッチをしたり、軽い運動をすれば比較的簡単にほぐれますが、硬直まで来るとなかなか解消するのが難しくなります。

脳梗塞後遺症などでの硬直はほぼ改善の見込みはありませんが、極度のストレスによる硬直の場合、徐々に解除されることがあります。

極度のストレスは、例えば近親者の突然の不幸などによる精神的なショックや、大災害を目の当たりにするなどの際に起こりえます。

この状態まで来てしまうと、無理に動かそうとすれば逆にケガをします。
なぜなら、筋肉の柔軟性が皆無になっている状態を、無理に動かすことで筋繊維が切れてしまい、筋損傷などから炎症へと繋がるからです。

3.筋肉の減少

ストレスは筋肉の減少を引き起こします。これは、ストレスホルモンであるコルチゾールが、筋肉を分解するために放出されるからです。

コルチゾールの効果は下記のようなものです。

  • 抗ストレス作用
    ストレスを感じると交感神経を刺激し、体の緊張状態を保ちます。脈拍や血圧を上昇させて、脳を覚醒させます。
  • 糖新生
    筋肉中のタンパク質をアミノ酸に分解し、肝臓でブドウ糖に合成します。早朝など、血糖値が低下しているときに、この糖新生と呼ばれる働きを促進して、血糖値を上昇させます。
  • 脂肪分解
    糖新生が起こっている状況では、脳以外の場所でもエネルギー不足にならないように脂肪を分解してエネルギー供給を促します。
  • 抗炎症作用・免疫抑制作用
    体の免疫反応の一つに炎症があります。体内に入った細菌やウイルスを排除するために免疫機能が働くと熱や腫れなどの炎症を引き起こします。こうしたときに、コルチゾールが分泌され、炎症や免疫機能を抑える作用をもたらします。
引用:りずみんの健康管理コラム

このように、我々の免疫の力として、欠かせないホルモンでもあるのです。

しかしながら、ストレスを感じるとコルチゾールが分泌されて体が緊張状態になるため、長期間のストレス状況下では栄養不足になります。

すると、今度は筋肉を分解してブドウ糖に変換する、というステップに入るのです。

短期間のストレスなら活動状態を活発化させてくれるホルモンでもありますが、長期的にストレスを感じた状態でいると、筋肉を糖新生によって減らしてしまう、ということです。

コルチゾールは諸刃の剣、ということですね。

4.筋肉の痛み

腰痛ですから痛むのは当たり前ですが、適度な運動などを行っているのに炎症がなくても痛む場合は、これに該当します。

このストレス状態が続いたことで筋肉が神経的に痛み、痛みの影響で余計に筋肉が緊張する。そこへ体を動かした際に、筋肉や腱の損傷が起きて炎症を起こしてしまう場合もあります。

ここまでをまとめると、病院の検査などで分かる物理的な腰痛の前段階の症状が、このストレス性の腰痛だと言っていいでしょう。

このストレス性の腰痛を感じることが多いのは、一般人だけではありません。むしろ、衆人環視の環境下におかれ、プレッシャーが常にかかるスポーツ選手などにもストレス性の腰痛を感じる方が多いようです。

三冠王を三度獲得した元プロ野球選手、落合博光さんはご自身のYoutubeチャンネル「落合博光の俺流チャンネル」の中で、「引退した翌日から、それまで感じていた腰痛が嘘のように痛くなくなった」と語っています。

これを書いている私(山口)も、最初の会社から次の会社へ転職するまでの有給期間は、腰痛を感じませんでした。

ここまでに挙げた理由や実際例から、ストレスと腰痛は切っても切れない関係であることがお分かりいただけたことと思います。

ストレスを感じている状態が続くと、自律神経の乱れにも通じます。結果的に長引く腰痛は、不眠やイライラなどの精神的な疾患の入り口にもなっていきます。

腰が痛くてなにもできないことは、もっとストレスフルになってしまうのですから…。

慢性腰痛がもっとひどい状態になり、一生薬やコルセットが必須な状態になる前に、ストレス発散や適度な運動、鍼灸などによる予防が必須のようです。

院長
院長

あなたが考えている以上に、人間の体は気持ちや自律神経の動きに左右されています。

実際に『腰痛の9割は自律神経が原因』とする書籍も出版されています。

鍼灸術が腰痛に有効なのは、筋肉の柔軟性を出したり、お灸で当たたることで緊張が解けるのもありますが、なによりもリラックス効果があることが確認されていることが大きいのです。

特に私の行っている経絡治療は、小さな刺激で最大限の心身のリラックス効果が得られます

これからのまだまだ長い人生を、有意義に過ごすためにも、ここで一度正しい心身状態になっておきませんか?

原因不明の腰痛は自律神経が9割

小林 弘幸 日本文芸社 2021年09月02日頃

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

腰痛の多くは物理的な原因によるものも、もちろんありますが、実は精神的な原因であるストレスが大きく関わっていることがお分かりになっていただけたと思います。

現代社会において、ストレス性の緊張などによる筋肉の柔軟性の欠如が、結果的に物理的な原因へと繋がっていると言っても過言ではなく、慢性腰痛の本当の原因はストレスである、と言い換えてもいいでしょう。

ストレスを管理していくことが、どうやら現代社会に生きるあなたの慢性腰痛解消の大きな一手のようです。

ところで、あなたはストレス解消法、持ってますか?
鍼灸ってストレス解消に持ってこいなこと、知ってましたか?

いまいちストレスが解消しきれていない時は、眠りが浅い、なんとなくイライラする、などとして現れます。

そんな時は痛みも増すことでしょう。
「会社に行くのも難しいくらい痛む」なんて手遅れになる前に、楽陽堂鍼灸院の鍼灸施術で心身のストレスを解消しておきましょう。

ストレスという心因性、痛みという肉体的な症状の両方を同時に抜いて行けるのが、楽陽堂鍼灸院の鍼灸術である経絡治療の良いところです。

まだ動けるうちに腰痛を解消しておきたい。
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