あ~、また肩こりがひどくなったと思ったら、頭痛になった…。薬飲もう(´;ω;`)
こんな生活から抜け出したくないですか?
こんにちは!葛飾を、亀有を日本で一番健康寿命の長い地域にしたい楽陽堂鍼灸院の山口です。
肩こりがひどくなると頭痛になる方、これまでに通院された患者様の中でも多いのですが、これ、単に肩こりだからじゃないんです。
実は肩こりからの頭痛の本当の原因は、頸にあるって知ってましたか?
今回は、そんな謎を解き明かしていきたいと思います。ぜひ、最後まで読んで、あなたの頭痛解消に役立ててくださいね!
結論:肩こりからの頭痛は、頸から出ているアレが弱るから
肩こりがひどくなると頭痛になる方のほとんどが、上を向けなかったり、左右を向く時に肩ごと動いてしまったりします。
これは肩周りの筋肉がさまざまな要因で凝り過ぎて血流が悪くなり、伸縮性を失った状態です。これでは頭の外側への血が足りなくなったり、流れが悪いことで筋が固まって頭痛になります。
この状態で頭痛を引き起こす場合、肩の筋肉が固まっているのももちろんですが、本当の原因は頸にあります。
というのも、頸からは体をリラックスさせる自律神経である、副交感神経が出ているからです。
肩に限らず、全身の筋肉は自律神経が動かしていて、自律神経は2つの神経に大別されます。
交感神経と副交感神経がその2つですが、
交感神経がアクセル=筋肉を緊張させて動きやすくする役目
副交感神経がブレーキ=筋肉を弛緩させてリラックスさせる効果
を持ちます。
この2つの神経が状況に合わせてバランスを取り合うことで、私たちは日常生活を送っています。
肩こりは交感神経が優位になっている状態であり、体が緊張するといかり肩にだれでもなります。この状態がデフォルトになっていると、肩周りの筋肉が緊張し続けて固まるので肩こりになるというわけです。
では、肩こりが過ぎると頭痛になるのは、なぜか?
実は肩の背面にある筋肉のほとんどが、首から出ていて、頸からは副交感神経がでているからです。
頸の筋肉が肩に引っ張られて緊張し、頸から出ている副交感神経が圧迫されて酸欠になると、そのリラックス効果が薄れます。
相対的に交感神経が優位になるので、余計に筋肉が緊張し、血流は過剰に流れ、脳は興奮します。
どんどん頭に血が上り、頭蓋骨を圧迫して頭痛になるというパターンと、頭皮が緊張しすぎて血流が巡らなくなって痛むパターン。
ヘッドスパが流行る原因はこんなところにあるのかもしれませんが、大抵この2つのパターンで肩こり→頭痛になってしまうのです。
頸回りの緊張を解かずして頭痛の原因解消にならないので、何度やってもまた頭痛になるのです。肩周りの筋肉をほぐすだけでは、頭痛が根本改善されないのはこんな理由から。
楽陽堂鍼灸院の鍼灸術は筋のコリを緩めるのはもちろん、自律神経も整えるので、頸回りに鍼をしなくても全身の緊張がゆるんで根本改善へとつながっていくのです。
注意喚起:医療系国家資格を持っていない施術者による、頸部への施術は違法行為です。
頸部へ圧をかける施術やマッサージは重大なケガ(半身不随など)につながる可能性がありますから、ご自身の安全確保のためにも施術を受ける際は、資格を持っているかを術者へ確認しましょう。
参照:手技による医業類似行為の危害
頸肩こり・頭痛の原因:筋肉編
肩こりが頭痛へのつながる理由の一つが、筋肉の緊張であることは前章でサッお伝えしたとおりです。
頸肩のこりや頭痛は、多くの人が日常生活で経験したことがある、ちょっとした(人によってはかなりの)不快な感覚です。
特に、デスクワークや長時間のスクリーン作業をする方々は、頸肩周りの筋肉が硬直しやすいですよね。
まずは筋肉編として、頸肩のこりや頭痛の主要な原因の一つである筋肉について、どんな筋肉がどう関連しているか?代表的な筋肉を紹介します。
頭痛につながる頸肩付近の筋肉
1. 上斜角筋
上斜角筋(Levator Scapulae)は、首から肩甲骨にかけて広がる筋肉です。この筋肉が長時間の不適切な姿勢やストレスに反応して、緊張してしまうことがあります。そうすると、首や肩のこり、そして頭痛が生じやすくなります。
2. 三頭筋
三頭筋(Trapezius)は、肩から首、背中にかけて広がる大きな筋肉です。特に上部と中部の三頭筋が緊張することで、頭痛や首のこりが起こることがあります。
3. 胸鎖乳突筋
胸鎖乳突筋(Sternocleidomastoid)は、首から胸部にかけて伸びる筋肉で、頭を傾ける・回す・曲げる動作に関与します。メンタル面に異常が出ている方がこっている場合が多くありのも特徴です。
4. 肩甲挙筋
肩甲挙筋(Scalenus)は、首から肩にかけて走る筋肉群で、呼吸や首の動きに関与します。「奥の方に固いのがいますね」と言われるときは、大抵この筋肉が固い時です。
5. 脊柱起立筋群
姿勢が悪い場合、背骨周囲の筋肉に不自然な負担がかかり、脊柱起立筋と呼ばれる筋肉群が頸部の動きを失わせてこりになることが多くあります。脊柱起立筋は頸から仙骨まで走っているので、肩こりの原因が腰にあったり、その逆なことも多々あります。
これらの筋肉がこるとどうなるのか?
これらの筋肉が疲労やストレスなどで固くなると、血流が悪くなって柔軟性を失います。血流が悪くなるということは、筋肉だけでなく筋肉を包んでいる筋膜が固くなることも意味しているからです。
例えていうなら、血流の悪化は筋肉を冷蔵庫に入れるようなものだということ。常温に置かれた肉よりも、冷蔵庫の中の肉が固くなるのと同じです。
当然、頸肩周りのこりは頭部の外側への血流も悪くするので、リンパ液が溜まって脳へ圧力をかけることで頭痛が起きたり、筋緊張性頭痛へとつながります。
筋肉の緊張は疲労や寝不足など一過性のものもあれば、ストレスや姿勢が悪いことなどによる慢性的なものがあります。
リラクゼーションなどで肩をほぐしていても、根本的な解決にならないのはそれぞれに違う原因にアプローチしていないためです。
施術者側が、あなたに合わせた施術や改善プランを提示し、どこまで根本的な解決を行っていくか。これこそ、施術者の腕の見せ所です。
楽陽堂鍼灸院ではその場だけの解決ではなく、あなたのこれから先の人生を楽しく過ごしていただくためのプランを提案しています。
頸肩こり・頭痛の原因:ストレス編
ストレスがかかると頭痛が悪化する、というのはカウンセリングでよく聞く答えです。
ではストレスが原因で頭痛になるのは、どんな原因があるのでしょうか?
ストレスによる頭痛の原因
筋肉の緊張
ストレスや不安によって、身体の筋肉が過度に緊張しやすくなります。特に、首や肩の筋肉が緊張すると、緊張性頭痛が発生する可能性が高まります。これらの筋肉の過度な緊張が、頭痛を引き起こす原因に。
血管収縮
ストレス反応によって、血管が収縮することがあります。この血管収縮により、頭部の血流が制限され、酸素や栄養が不足しやすくなります。この状態は、片頭痛の発作を引き起こす可能性があります。
神経系の影響
ストレスは神経系にも影響を与えます。ストレスによって交感神経が刺激され、ストレスホルモンであるアドレナリンが放出されることがあります。緊張がなかなか解けない人にこの傾向が強い。
神経伝達物質の変化
ストレスは、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質のバランスを変える可能性があります。
感情的な要因
ストレスは感情的な負担を増加させ、不安、焦燥、イライラなどの感情を引き起こすことがあります。イライラは頭に血が上って熱が溜まっている状態になりやすいんですね。
生活習慣の変化
ストレスの増加に伴い、食事や睡眠、運動などの生活習慣が変化することがあります。これらの変化が、環境の変化は、自分で思っているよりもストレスが強くでるのです。
一口にストレスと言っても、本当に人によって様々です。人間関係で強いストレスを感じる人もいれば、通勤がストレス、朝起きるのがストレスなど、ストレス因子は人によっても全然違います。
遺伝的にストレスに弱い人もいます。これは家族歴として、神経系の弱りや神経伝達物質の量が少ないこともあるようです。
ストレスに弱い方の特徴として挙がるのが「0-100思考」で、白黒はっきりしてないとダメなタイプか、他人の話は全て自分への批判に聞こえるタイプです。
どちらも訓練と生活習慣を整えることで、改善していくことができます。
最近は心療内科などで良い薬もあるようですが、薬の依存性から抜けられない方も多くいます。
日常生活を良くしながら心身のバランスを整えるためは、鍼灸を受けるのが最善であると自信をもってオススメできます。
頸肩こり・頭痛の原因:自律神経編
そもそもとして自律神経ってなに?という部分を、ほんの少しだけ掘り下げていきます。
自律神経は、交感神経と副交感神経がバランスよくはたらくことで機能しています。
どんなに暑くても寒くても、私たちの体温が36℃~37℃の範囲で一定に保たれていますよね。このように、体内の環境は、ある一定の範囲の状態に保てるようにつくられています。これを恒常性(ホメオスタシス)と言います。
自律神経はこの恒常性を保つために必須のシステムです。
交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキ。お互いがシーソーのようにバランスを取りながらはたらくことによって、体の状態を良いコンディションに保っています。
交感神経と副交感神経は24時間365日はたらいています。どちらか一方だけのスイッチが入っている訳ではありません。そのため、交感神経のはたらきが強いときは「交感神経が優位」、副交感神経の方が強くはたらいているときは「副交感神経が優位」と表現します。
せたがや内科・神経内科クリニック:「自律神経のしくみ②」より
常に外的要因から恒常性を保つように守ってくれているのが自律神経。これが私たちの内外からの要因の方が強くなると、自律神経の乱れにつながります。
恒常性<外的+内的+不内外要因
⇒ 自律神経の乱れ
外的要因は引用文の通り暑さや寒さに加えてケガなどで、内的要因はストレスなどの感情の部分であり、そのほかにも不内外因と言われる食べ過や睡眠不足があげられます。
前述の通り、自律神経が交感神経優位になると常に筋肉が緊張状態を強いられることから、肩こりになりやすいのです。
また、副交感神経優位になり過ぎても頭痛が起こりやすくなります。こちらは脈が遅すぎて脳貧血のような状態になってしまり、冷えによる頭痛などが考えられます。
冷えによる頭痛は、かき氷を一気に食べ過ぎた時に起こる頭痛がずっと続いている状態だと思っていただければいいでしょう。
自律神経の乱れを引き起こす、内的・外的要因をすべてひっくるめてストレスとここでは呼びますが、人間関係などもこのストレスの一つ。
というよりも、現代社会において最も強いストレスが人間関係だと言えるでしょう。
また、不内外因である通り食べ過ぎや睡眠は自分で作り出したストレスです。この部分の調整はとても重要になってきます。
これらにより自律神経は簡単に乱れるのですが、実はすぐに元通りにする方法があります。
その方法が適度な食事であり、適度な睡眠であり、適度な運動なのです。
この三つのバランスが取れていれば、乱れた自律神経は一晩で元通りになるのですが、なかなかそうはいかないのが現代社会。
ストレスが過剰になって解消しきれないことで交感神経優位⇒頸肩周りの緊張と血流の悪化から、頭痛の種が花開くことになるのです。
楽陽堂鍼灸院が頭痛薬では痛みを抑えることができても、根本的な解決にならない、とお伝えしてるのはココが重要な部分だから。
服薬では自律神経は回復しませんから、痛くないうちに恒常性を取り戻すようなことを自分でしなくてはいけませんね!
さて、頭痛を根本的に解消するなら、鍼灸を受けることがその手段の一つになります。
WHO(世界保健機構)でも鍼灸には自律神経を整える効果が認められていて、頸肩のコリや頭痛を解消するのに有効である、とされています。(参照:楽陽堂鍼灸院WHO適応疾患一覧)
実際に、筋のコリと自律神経を同時に整えられる施術は、鍼灸がトップクラスであることに異を唱える方は、鍼灸未経験者でもなければ少ないことでしょう。
ここで楽陽堂鍼灸院の鍼灸を受けて、実際に頭痛が改善した実際例と患者様の声をお伝えします。
頭痛改善実際例:A様
患者様:A様(47歳、女性)
職業:看護師
症状経過
① 若いころ(20代)から肩コリがひどく、悪化すると頭痛になっていた。
② 30代後半で職場が変わり、ストレスが減ったことで頭痛の回数が減っていた。
③ ここ数年、クリニックの代替わりの方針を受け、新人の採用が多数あったことや教育係になったことでストレスやPC作業時間の増加。
④ 特に今年に入って肩コリが悪化し頭痛の回数が増えたが、服薬はしたくないのでストレッチなどでごまかしていた。
⑤ 夏も終わりに台風が近づいてきたことで、一気に肩コリと頭痛が強くなり、そこから断続的に強い頭痛が出るようになった。
⑥ 段々と人の話が自分の批判や悪口かもしれない、と考え始めて夜も寝付けない、眠りが浅くなって疲労が抜けない。
⑦ これ以上我慢すると、働けなくなると思い、楽陽堂鍼灸院へ来院。
治療計画
① カウンセリングや身体所見から、ストレスによる肝の虚(弱り)と加齢および血流の悪化による冷え=腎の虚と診断
② 症状の発症時期が20年来のため、週一回2か月を第一段階として提示。現状、計10回での治療(3か月)をめどに、経過をみていく。
③ 2か月経過時の様子を見て、その先の治療計画を立てていく。
治療経過
① 初回:初診後の夜、これまで無かった眠気が来て、朝までぐっすりと睡眠ができた。朝起きたら肩コリがかなり軽くなっていた。頭痛はこれまでの50%程度の痛みのものが2回。
② 2回目:来院時点でかなり顔色がよくなっていた。肩は初回の半分程度の張り感だが、頸はまだ詰まっている。頭痛はさらに軽くなったが、天候もあり頻度は上がった。
③ 3回目~6回目:首のストレッチをかけると肩から上がっていたものが、肩を残して頸が伸びるように。仕事中の目の疲れをあまり感じなくなった。頭痛はうっすらとした程度で、我慢しなくてOKに。
④ 7回目:夫とのケンカがあり、ストレスが強くかかった。初回ほどではないが、かなりの頸肩コリ。来院時に目が吊り上がっており、頭痛も強めにでていたが治療後、20%程度まで改善。
⑤ 8回目:7回目以降は頭痛も出る日がほとんどなくなり、肩コリもPC作業や新人教育の負荷のわりに軽くなった。睡眠状態も改善傾向なので、2週間に一度の治療にして様子をみる。
⑥ 9回目~:ストレスが強くかからなければ、二週に一度で頭痛もほとんど発症しなくなった。
⑦ 13回目:メンタル面も落ち着き、体調もよいので月一回のメンテナンスへ。
考察・治療法
看護師は患者様や医師、同僚からのストレスが強くかかる職場であり、肝の虚を発症する方がとても多い。なかでもA様は仕事への高い意識と責任感を持っている方だったので、特に肝の虚が出やすいタイプでもあった。
肝の虚が強まり、40代後半の更年期に差し掛かったことや職場環境の変化でより強いストレスがかかり、肝血虚によって血と気が頭に上ったままになっていたと考察した。
施術には復溜、曲泉、陰谷、肝兪、腎兪への鍼灸施術で肝と腎の虚を整え、頸肩部のこりを流す鍼を行った。
顕著に回復に向かった例ではあるが、気と血の流れ=自律神経の乱れと筋の緊張を解くことで、根本的な解決を行う楽陽堂鍼灸院にとって、最高にマッチした患者様だったと言える。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまでをまとめると、こうなります。
整体や電気治療のような治療方法では、筋肉のこりだけをほぐすから、明日にはまたコリが元通り。だからこそ、頭痛の際はいつも薬に頼ることになります。
そうではなく、頭痛を起こさない心身状態にしたいなら、自律神経の乱れと筋のこりを同時に対処しないと、根本的な解決にならないということがわかっていただけたのではないでしょうか。
特に、副交感神経が出ている頸の筋のこりを取ることで、心身の緊張を生む交感神経とのバランスコントロールをしていくことが重要なことなのです。
肩こりからの頭痛は、自律神経の乱れと筋のコリが車の両輪のような関係になっているのですから。
治療を開始するのが早いほど、解消するまでの時間も回数も少なくて済みます。
薬のいらない心身を手に入れるため、不安のない毎日を過ごすために、筋のこりと自立神経を整える楽陽堂鍼灸院が、あなたのお役に立つ時が来たのです。
それでは最後に、肩こりからの頭痛の原因の西洋医学的な見立てと、東洋医学的な見立てをおさらいに記します。
西洋医学的な肩コリからの頭痛の原因
①自律神経の乱れ、偏り
②筋肉が凝り固まったもの
であり、この二つによって起こされる、脳の酸欠やリンパ液による頭部の圧迫である
東洋医学な肩コリからの頭痛の原因
①ストレスによる肝の虚(弱り)
②加齢による血流の悪化と冷えによる腎の虚
この2つが原因で起きた気と血の流れ=自律神経の乱れと筋の硬直であったこと
もしあなたが頭痛や肩こりでお困りで根本的な解決していこうと思ったなら、楽陽堂鍼灸院へご予約ください。
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