人生が変わり始めた時

自律神経

 人生が苦しくて、なんとかしたい!と思ってから、体と心を整える生活や栄養面を整えることで、体は健康になってきました。そこで初めて気づいたのが「人生を幸せにする材料はすでに手にいれていた」ということです。

こんにちわ。おなじみ、東京亀有楽陽堂鍼灸院。そこで美容と健康部門のセラピストをしています、紫檀(したん)です。(私のプロフィールはこちら
 私の経験談を話すことで、みなさんの役に立てば、というお話、12話目です。

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 第11話

自然と変わる”行動”

 生活リズムを整え、食べるもの、睡眠、運動に気をつけて約3か月。
 体調がだいぶ整ってきたのが、実感できていました。
 以前のように、ずっと続いていた体のだるさはとれ、栄養ドリンクやカフェインに頼ることなく、1日しっかりと仕事や活動ができるようになりました。

 それは、変わりたいと思った始めの頃に描いていた「やりたいことをやりたいだけできる気力と体力を手にいれる」ということではありません。
 その理想じたいが間違っていたということを理解できたのが一つ。
 もう一つは、これまでの間違ったイメージや、社会の刷り込みでできた「最高の状態」を目指すのではなくて、「自分自身の体」のことをきちんと見て「自分の最高」を見定めるようになった、ということです。

 ですから、無限に作業したり、やりたいだけやるのではなくて、「最高の自分になるためにはどうしたらいいか」ということに焦点をあてて日々をすごすようになりました。自分の体の声をよく聴くようにし、休みが必要だと感じたら休み、イヤなものからは我慢せずに、やらない、離れる、ということをし、食べ物も自然と体が求めるものがわかるようになったおかげで、体調を自分でコントロールできるようになってきました。

 ただ、それでもなお、私は苦しんでいました。
 私にとって、まだ、人生は苦しかったのです。

人生が苦しいまま

 私が子どもの頃から抱えていた、自分のことが嫌い、自信がなく、欠乏感と不安ばかりで何をしてもうまくいかない、という生きる苦しみ。

 それを変えたくて、始めは本など読んで心理学などで心の理屈を学んだけれど、うまく変われず。体調も崩したため、体を整えることに全力投球して3か月経つ頃。

 体調はよくなることが増えたけど、まだまだ自信のなさや不安があり、幸せだと思えず、苦しいと感じていました。
 元々人に接することにストレスが強く、物覚えもあまりよくないので、仕事をすることにも自信が持てなかったり、自分の仕事のできなさに落ち込むこともしばしば。自分や家族の将来のことの不安で眠りが浅くて、睡眠時間を確保してもなかなか疲れがとれません。

 このことによって、体が健康でも、心の健康は生活や栄養によって物理的に整えるだけではダメなんだな、と実感しました。

気づかずに変わっていたこと

 「どうしたらいいんだろう」

 そんな風に悩んでいるうちに、ふと思い返して、私はもう一度、過去学んだ心理学や脳科学、思考力を上げる学びをやり直していました。

 すると、以前読んだ時と受ける感覚が全く違っていたのです。
 これまで読んでいた本で、「頭ではわかっているけど納得できないこと」「やれるといいなとは思ってもできないこと」が、改めて読むと、腑に落ちて心の底から納得できるようになっていました。

 例えば、「健康のために運動をしましょう」ということ。
 これまでは「わかってるけど、めんどくさくてできない」となってしまっていました。
 それが、「そうだよね、ちょっとめんどくさいけど、どうやったらやれるかな」と、前向きにうけおめられるようになったり。
 「笑顔になって」という言葉に「そんなことやる必要ある?」と思っていたのが、自然と笑顔になれたり。
 不思議なことに、これまで一般的に「良いこと」に対して抵抗感があったのですが、それを自然と受け入れられるようになっていました。
 そういえば、これまで好きな色は「黒」だったのですが、最近は服も白めの色を着るようになりました。

 それだけではありません。

 自分を好きになりました。

 以前「自分を好きになるための方法」に関する本を何冊も読んでいましたが、理解できなかったり、響かなかった内容が、ここにきてようやく心の底から理解できるようになったのです。

 知ってる、だけでは変わりませんでした。

 それが、時間がたってから改めて学習して、やっと理解できました。

 腑に落ちる。

 この時の体験が、まさにこれでした。

やっと見えた本当に求めていたもの

 みなさんもよくあることだと思いますが、疲れている時は、些細なことでもすごく情緒が乱れます。
 相手の言葉を悪く受け取って怒ったり悲しんだり。
 冷静になれば、あの時になんでこんなことをしてしまったんだろう、というような行動をとってしまったり。
 一方、体調が万全な時は気力も充実しているので、頭が冴えていて、物事の捉え方もポジティブに受け取りやすくなります。相手の言葉も大目に見て許せたり、すごくいいアイディアが浮かんだりもします。

 そういった、いわゆる”調子がいい状態”ができていないと、何をやっても身にならないということなんだな、と実感しました。

 脳科学を学んだおかげで、ネガティブな思考・感情の時は、「前頭前野」と呼ばれる脳の部分が正常に働いていない状態だ、とわかりました。その前頭前野が正常に働かせることで”心の健康も保てる”という理屈もわかりました。

 こういったコツを知っていれば、自分の心と思考の最もいい状態を、意識的に作ることができます。

 そして、自分が好きになって、これまでよりもネガティブな思考が減って、ようやく本当に求めていたものに気づいたのです。

続きをお楽しみに!


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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