冬の疲れを癒す東洋医学の秘訣! 冬をキレイに健康に乗り切るコツ3選

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 また寒くて乾燥の季節がやってきた…(´;ω;`)

 そんな女性の叫びを少しでも解消すべく、東洋医学/鍼灸師の視点から冬をキレイに健康に過ごすための方法が、ここにあります

 地元・葛飾を日本で一番健康寿命の長い地域にしたい楽陽堂鍼灸院の山口です。

 今回はまさに、冬の冷えや疲れ、美容のお悩みを解消する方法を、東洋医学の観点からかいていきます。

 これを読めば、ほかの人とは違った視点で冬の過ごし方を知れちゃいますよ!

結論:冬をキレイに健康に過ごすには、水=腎が重要

保湿イメージ

 なぜに冬は疲れやすく乾燥肌などになりやすいのか?と言えば、西洋も東洋も関係なく乾燥が一番の原因です。

 これは、体温を守るため、肌が乾燥するから保湿の為という2つの理由から、毛穴をぎゅっと閉めているからです。

 ぎゅっと閉めているということは、無意識に体がこわばっているともとらえられます。だから寒さの中にいるだけで疲れるのです。

 毛穴がぎゅっと閉まっているということは、お肌を守る皮脂腺からの皮脂も体表に出られないことになります。

 なのに、乾燥した風はあなたの体表から水分を奪っていく…。こうしてあなたの肌は乾燥していくのです。

 鍼灸(東洋医学)の観点からすると、水分は陰に属し、水は腰や下半身、体温調整(免疫)を担当する、腎の支配下である、と考えます。

 つまり、燥によって水分を過剰に失うのは、腎の力が弱くなって力が入らなくなり、体温が下がるということにもつながります。

 特に地面に接する足の裏は、唯一のツボである湧泉(ゆうせん:足の少陰腎経の井穴)があり、地面の冷たさの影響を大きく受けます。

 湧く泉と書くくらいのツボですから、ここが冷えると体中が冷えてしまうことは、想像に難くありません。

 こんな理由から、冬をキレイに健康に乗り切るためには、腎の力を養うこと=腰や下半身、特に足元をしっかりと温めることが重要なのです。

 では実際にどうすれば、その力を手に入れられるのでしょうか?

 東洋医学の視点で【栄養面】【メンタル面】【鍼灸施術】の3つの観点から、そのコツをお伝えします。

冬をキレイに健康に乗り切るコツ①:栄養面

冬の栄養食

 鍼灸では冬は腎の季節に該当し、寒さを司ります。(ここに秋から引き継いだ乾燥も加わります)

鍼灸では食材や栄養面でいくつか考えがあり、その一つが五味。
それらの味をバランス良く摂ることで、健康を維持できるという考え方です。

五味:酸・苦・甘・辛・鹹(かん:塩辛い)の5つの味のこと
腎は五行(木・火・土・金・水)の水に当たりますから、塩辛味になります。

 同じように、五穀(麦・黍・稷・稲・豆)と穀物の分類から、豆が冬に食べると良い食材である、とされています。

 これらを加味し、秋冬の定番であるサツマイモ以外で、冬を乗り切る食材3つをここではオススメしていきます。

生姜(しょうが)

 寒さ対策として最も効果的と言われるのが、やはり生姜です。漢方薬にも使われるくらいなので、その効果は古くから立証済み。

 だからと言って、毎日生姜をたっぷり摂ると逆効果になりますから、注意が必要です。

 生姜の効能はコチラ。一度は聞いたことのある効果でしょうが、おさらいですね。

  • 体温調整: 生姜は寒冷な冬に体を温め、体温を上げる効果があります。特に生姜湯や生姜を使用した料理は、寒さからくる冷え性や関節の痛みを和らげるのに効果的です。
  • 消化促進: 寒冷な季節は消化力が低下しやすいですが、生姜は胃腸の働きを活発化させ、食事の消化吸収をサポートします。
  • 風邪予防: 生姜には抗菌・抗ウイルス作用があり、風邪や感染症から身を守る助けになります。東洋医学でも、生姜は気血を巡らせ温める食材として重宝されます。

カボチャ

  • カボチャにはβ-カロテンやビタミンCが豊富で、これらは抗酸化物質として知られています。また、カボチャには消化に良い食物繊維も含まれています。カボチャスープや焼きカボチャは、冬の寒さからくる疲労感を和らげるのに適しています。
  • その歴史は古く、二十四節気(にじゅうしせっき)のうちのひとつ、冬至に食べると良いと言われています。

冬至は一年で最も昼間の時間が短く、夜が長い日です。別名「一陽来復(いちようらいふく)の日」とも呼ばれ、冬至は一年のなかで最も太陽の力が弱まり、この日を境に再び力がよみがえるといった前向きな意味合いが込められているそうです。冬が去り春が訪れることや、悪いことが続いた後にようやく好転していくといった意味も込められているのだとか。

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 遥か昔から、カボチャは冬の万能薬的な食材と認識されていたんですね。厄除けの効果もあるそうですよ。

大豆製品(豆腐、納豆、大豆ミートなど):

  • 大豆はたんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富で、特にイソフラボンと呼ばれる成分は女性ホルモンに似た働きがあります。これらの大豆製品は冷えた季節に身体を温め、健康な体を維持するのに適しています。
  • 東洋医学では先ほど書いた、五穀の中で腎を養う食材である、と紹介されています。腎は免疫や体温調整をしてくれ、むくみなどを捌いて尿にしてくれる臓ですから、強くしておいてなにも損はありません。

 これらのほかにもほうれん草や白菜など、冬の旬の野菜や果物を食べることで、あなたの腎の力が養われます。

 そうすることで、運動を行った時などに下半身に力が入るようになり、健康を維持する一助になります。

 スープ類は多種類の食材を煮ることで多種類の栄養を無駄なく摂れますし、鹹=塩辛味も摂取できますから、体を温める最強の冬料理はやはり鍋でしょう。

冬をキレイに健康に乗り切るコツ②:メンタル面

 冬はとにかく寒さに耐えて、じっとしていたくなる時期ですよね。

 これは人間も動物であることを表していて、熊が冬眠するようにじっとしていることで、余計なエネルギー消費を抑えることが必要だからです。

 冬に布団からでたくなくなるのも、季節的・本能的にエネルギー消費を抑えるためと、毎年妻に言い訳して、ギリギリまで眠ったりしてしまうのです。

 東洋医学では秋や冬は「憂い、悲しみ、恐れ、驚き」の季節とされています。

 これは体を動かさなくなり、日照時間が短いので、世界や体内の陽気が減っていることを教えてくれています。

乾燥した空気が肺を乾かすので、肺に熱が溜まりやすくなる=ため息を吐く=憂いや悲しみ
冷えて体を動かさない=ブルブル震える=恐れ
動かない心がショックで急に動く=驚き

 こんな機序ですから、メンタル落ち込み気味の冬も、ある程度は体を動かす方がいいのです。

 どの程度がいいのかは人それぞれですが、気を付けなくてはいけないのは、東洋医学で考えると冬は蓄えの時期という点。

 あまり激しく汗をかいたり、消耗するような運動を続けると、春の芽吹きの時期にエネルギーが足りなくて不調が強く出てしまいます。

 オススメなのは、週に1~2回軽く汗をかく程度の運動です。ヨガでもいいですし、最近はYoutubeに初心者向け動画たくさんがあるので、自分にあったものをやってみるといいでしょう。

 個人的にはMarinaさんのこんな運動がいいかな、と思います。これなら3分ですし、毎日やってもいいでしょう。(最初は足がプルプルするかもです)

 楽しんでやるのが一番なので、苦痛ではなく【春に素敵な洋服でお出かけする自分】をイメージしてやってみてくださいね。

 心身一如の言葉通り、体を動かすと心が整い、心が整うと体を動かしたくなる。その際に栄養不足だと、下半身に力が入らないのでふらついたり、動いても気が晴れないなどが起こります。

 腎は下半身を担当しているので、動画も下半身強化の動画にしましたが、これによって暖房でのぼせてしまった、上熱下寒状態の改善が見込めるのです。

 ここにも東洋医学の知恵が隠されていて、陰陽のバランスこそが、あなたの心身の健康を整えてくれるのです。

冬をキレイに健康に乗り切るコツ③:鍼灸施術

 では最後の3つ目、鍼灸施術が冬のあなたの心身の美容と健康に役立つ、ということをお伝えしていきます。

 楽陽堂鍼灸院の鍼灸師術は東洋医学をベースに、西洋医学の知識も取り交ぜて行っています。

 鍼灸の歴史は2800年前の偉い人の墓所から【馬王堆帛書】というのが出土されいて、その時点でまとめられていたことから、情報伝達速度を考えると3000年ほど前には存在していたと言われています。

馬王堆帛書(ばおうたいはくしょ[3]、まおうたいはくしょ[4]は、馬王堆漢墓3号墓で発見された帛書。内容の分野は戦国時代から前漢初期までの政治軍事思想文化科学など多岐にわたり、また多くの佚書、伝世文献の未知の系統のテキストが発見された

Wikipedia:馬王堆帛書

 日本の現代の中心医学である西洋医学は、ドイツ語で書かれた解体新書を翻訳したものが原典になっていますが、翻訳(ドイツ語⇒日本語)の際に参考にしたのが、鍼灸の書物たちでした。

 西洋医学の歴史はまだ200年ほどで、鎖国していた日本では結構つい最近の、明治維新まで、実は医療と言えば、鍼灸だったんです。

 大河ドラマの【麒麟がくる】でも、堺正章さん演じる医師・東庵先生のモデルが曲直瀬道三という鍼灸師です。

 こんな話をするのはちゃんと理由があって、神経というのはこの、解体新書を翻訳するにあたり作られた造語で、平賀源内先生によって作られました。

 神経という言語は東洋医学にはない言葉で、心や感情は昔は脳(髄海といいます)=神のいるところから出ていると考えていて、その伝達経路=神経と名付けたようです。(諸説あり)

 そして、自発呼吸のような自分の意志で動かしていない部分の働きをする神経を、自律神経と名付けました。

 さて、では楽陽堂鍼灸院の鍼灸施術に落とし込むと、これはどうつながっていくのか?

 楽陽堂鍼灸院の鍼灸は、あなたの気血の弱りや流れを整えることで、あなたの美容と健康を良くする、と標ぼうしています。

 これ、言葉を代えると、自律神経の乱れを整えることで、あなたの美容と健康を良くします、と言っているのです。

 だって、気は見えないからともかくとして、血の栄養や流れの強弱なんて自分でコントロールできないですよね。

 つまり、自律神経のことを言っていると言って、差し支えないでしょう。

 ツボはその自律神経の神経回路に異常が出ていることを知らせてくれる、プラットフォームだと思ってください。

 詰まっていれば詰まりを取り除き、留まるはずのものが留まっていなければ、留まるようにする。

 これによって、全身の流れがよくなって栄養されていくことで、心身の状態が整い中庸(過不足ない状態)に向かっていく。

 これが楽陽堂鍼灸院の鍼灸術が、あなたに提供していることです。

 特に、冬は蓄える時期であり、運動がしにくくて、日照時間が短いことから気持ちも落ち込みやすく、自律神経の乱れから頭に熱が溜まる上熱下寒状態になりやすいのです。

 だから、この時期に鍼灸を受けると自律神経が整うので、必要以上に落ち込んだりしなくなり、心が軽くなって体を少し、動かしたくなります。

 すると、お腹が減るので、おいしく食べられて、夜もスッキリと眠れるようになり、疲労が回復するので、翌日からまた良いサイクルで毎日を過ごせる。

 こういった正しい生活を送ると、上熱下寒状態を脱して自然と冷え性は気候に合わせた程度になるので、寒いけど寒がらない心身になっていきます。

 これが気血の流れが整う=自律神経が整う、ということであり、この状態にあなたがなれば必然的にキレイで健康なあなたでいられる

 これを提供しています。
 楽陽堂鍼灸院はその時冷え性を改善することより、一年を通じてキレイで健康な心身を作っていただくサポートをしている、というわけです。

○○したいあなたに耳寄り情報

ダイエット

 ダイエットをこの冬始めようと思っているあなたに、耳寄り情報です♪

 あまり知られてないコトなのですが、実は冬の方が痩せやすいという事実、知ってましたか?

 これがなぜかというと、外が寒いから…なんですね。
 え?それってどういうこと?って感じだと思うので、簡単に説明します。

 そもそも痩せるの対象が2つあって、考えられるのが体重から見た指標と、体脂肪率による指標です。

 主に水分の排出してむくみなどの余計な水分を抜くことなら、夏の方が痩せやすいです。

 水分を抜くダイエットは数字的には減りやすいのですが、その分リバウンドしやすかったりします。毎日体重が増減する原因のほとんどがコレ。

 もう一つの対象が体脂肪を適度にすることで、ここでいうダイエットはこちらのことです。

 体脂肪率を下げるには、実は夏よりも冬の方が効果的で、ダイエットの本質である脂肪を燃焼させる=筋肉に変えるという意味で、瘦せにくい代わりにリバウンドしにくい、となるわけです

 なぜ冬の方がこんな現象が起こりやすいのかと言えば、外が寒いことで深部体温を上げておく必要があるため、基礎代謝が上がっているからです。

【基礎代謝とは】
1日のトータルのエネルギー消費量の内訳は、大きく分けて基礎代謝(60~70%)、食事による熱生産(約10%)、身体活動によって生まれるもの(約20%)の3種類があります。3種類ある代謝の中で、一番大きなエネルギーを使うのが基礎代謝です。

基礎代謝は私たちが生きる為に無意識に行っている呼吸や体温維持などに使われるエネルギーです。つまり、寝ているだけの状態でも人は多くのエネルギーを使っているのです。

ライフサポートビス株式会社:【基礎代謝って何?日常生活の中から基礎代謝を上げる方法

 これらの理由から、冬の方が脂肪を燃焼させるためのそもそもの代謝量が高いことがわかります。寒い中で体温を上げないと凍死してしまいますからね。

 体に脂肪が普通についていれば、多少辛い運動をしたくらいではエネルギー不足になりません。軽い筋肉痛を目指して運動するだけで、ダイエット効果を感じられることでしょう。

 基礎代謝が高い冬だからこそ、普通の暮らしをしながらでも糖質をちょっと制限して、軽く筋肉痛になる程度の運動を毎日行うだけで痩せていくのです。

 ちなみに、冬は貯蓄のシーズンでもありますので、ガッツリ毎日2時間筋トレ!などをすると、春以降の不調につながります。

 冬の間は、先ほど紹介した動画のように、下半身を中心に軽めに鍛えるといいでしょう。

 血流がよくなるとメンタル面も安定しますから、冬こそ運動!なのです。

まとめ

 それでは最後にまとめていきたいと思います。

 この冬をキレイに健康に乗り切るコツが3つあって、その3つがこちらです。

★冬をキレイに健康に乗り切る3つのコツ
コツ①:糖質を控えめに、季節の食材を食べる
コツ②:適度な運動で血流とメンタル面改善
コツ③:鍼灸施術を受けて自律神経を整える

また、東洋医学的に考えると、こんなことを覚えておくといいでしょう。

★東洋医学的に考えると…
①冬は腎の季節で腎は水分や下半身、体温・免疫を担当
②腎を養うために水分補給・食養生必須
③腎を養うために下半身の筋トレ
が必要だということでした。

 これは冬に限らずの方法でもありますが、特に冬には冬の過ごし方があるので、各章に書かれた内容を読んでいただければ、あなたはキレイに健康に冬を乗り切り、病気の多い春を楽しく過ごせるでしょう。

 今度の春や夏を元気に乗り切るには、実は冬の空気・冷気を体に入れておく必要があります。

 人体は陰陽の考えでいくなら、冬の冷気を体に取り込むことで、陽気=熱を生み出すようにできているからです。

 先に陽気ではなく、冷気=陰気であることがポイント。
 詳しくはブログ【冷え性の人ほど、冬は外に出るべし!!陰陽論から見た冷え性対策大公開♪】をご覧ください。

 今どうしても、いろいろストレスがあって、やる気も運動も食欲も…と落ち込んでいるなら、それは楽陽堂鍼灸院の出番です。

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